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OPUS JAPAN

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OPJ-035

CYOMA-TとHAORI(苧麻)

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35作目となるプロダクトは日本古来からの素材、苧麻(チョマ)を使いました。

昨年の夏、026でも使用した素材です。

前回の素材の説明と重複しますが、まずは苧麻についてご説明致します。

日本の衣料用資材としての麻には大麻【たいま】苧麻【ちょま】亜麻【あま】があります。

なかでも苧麻の一種「からむし」は、その細く長い繊維が強靭で光沢に富む理由から、最高級な麻織物である上布の材料として古くから使われてきました。

日本には文化財保存技術というものがあり、先人の築き上げた大切な遺産を、後世に伝えていく制度があるんですが、今回使用した苧麻(CYOMA)は、失われつつある日本の伝統的な素材で、文化財保存技術に指定されています。

みなさんが良く知る麻と苧麻は植物学的に違い、当然のこと姿、形、色も違い、故に特性も違います。

ヘンプや麻の黄金色に比べ、苧麻の色はシルクの様な白色で、天然の光沢に富み、繊維長が細く、適度な伸度があります。

また、吸水率、発散率が非常に高い、ヘンプと麻のいいところを、両方持っている素材です。

化繊の進化、紡績技術進化により、安価で様々な特徴を繊維に持すことが可能となり、繊細で飼育が難しく、手間が掛かる高価な苧麻は使われる機会が少なくなくなってきました。

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麻と違うその着心地はさらなるドライタッチです。

一言で言うと速乾性能に秀でていて非常にサラッとしています。

天然繊維の中で通気性、吸水性、速乾性が最も高い素材で、空気を含んでいる量が多いので、インナーでの使用時はドライ且つ、適度に調温します。

高級なベットシーツはリネンやラミーで作られる事からも解りますが、夏は勿論、着方により一年を通じで快適に着用できます。

綿強捻糸よりも、ドライな特有のシャリっ感があり、肌に気持良く、化繊並みに吸水し、瞬時に乾きます。

表面の光沢は非常に上品で、献上品の上布を感じさせます。

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色について。今回は2色展開となります。HAORIは勿論、型紙も着物等、日本を強く意識したので、色の由来も日本の古色から命名しました。

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  • 軍勝(グンカツ)ダークネイビーです。光沢がある深い藍の色。古くは鎌倉時代、武人に愛された色。明治時代に入っても軍服などに採用され、士気を高めたと言われる色名。
  • 利休茶(リキュウチャ)非常に上品あ着物にありそうなカーキです。茶葉のような灰みの黄色。茶人千利休が好みそうな色としてつけられたのが由来です。江戸後期以降の着物の流行色で、実際には千利休の死後に登場した色名です。
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デザインについて

CYOMA-LT

新型のボディーを使用しています。

首元はやや横方向に空きを大きくとっています、バスクシャツの様な夏らしいあきを意識しました。大きくぎる事なく、鎖骨が見える程度です。

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苧麻100%ですが適度なストレッチ感があります。

首、袖、裾を切りっぱなしにし、5mm内側にチェーンステッチが入っています。

ほつれを止める為でもありますが、太糸でチェーンにする事により、生地と同程度の伸縮性を糸にも持たせました。中込さん着込んでいくと面白い事が起こります。

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洗濯を重ねると、生地自体もフワッと空気を孕み、糸の表面もツルツルとしてくる為、着心地が良くなってきます。

同時にチェーンステッチが徐々に締まってくるので、生地が引っ張られ、裾、袖、首元に表情が出てくるという狙いがあります。

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サイズ感は従来のWOOL Tなどと同じと考えて頂いてOKです。

CYOMA – HAORI

所謂、着物の羽織をイメージしてデザインしています。

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ただ、狙ったのは洋服のラインがでる事、和の型紙をベースとしていますが、前たてを留めて着る服ではないので、生地の動き、ドレープ、シルエットの作り込みは洋服と同じ物を追求しました。

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つなぎ目のない滑らかな肩傾斜、サイズに融通が効きやすく、どなたがきても美しく収まる肩の作りです。

大きめのアームホールと太めの袖は着物のイメージです、

これ以上太くすると、着物の袖下みたいになっちゃいそうなんで、ぎりぎりで留めてました。

我ながら良い塩梅。

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内側は3つ折りで丁寧に縫製して頂き、外ポケット、内ポケットがちゃんとある。

しかも、内ポケットにはひと工夫しています。この辺りのデザインはライブでお伝えします。

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和服の場合生地を無駄なく使い切る目的から、直線的なパターンを使うが、HAORIは各所に人体に付かず離れずで、綺麗なシルエットを出すために、直線だけでは構成されているわけではありません。

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昨年の夏着ていてわかった事があります。

苧麻にしか出せないテイストがあるんです。

麻に似ていますが、その光沢やドレープ感は苧麻にしかだせない物です。

化繊のように風が抜け、早く乾くが、苧麻は匂いが篭りにくいんです。

強捻の素材の様な、接触冷感があるが、コットンよりも、ウールよりも夏に振り切っています。

単体での保温性は皆無です。

日本の酷暑には苧麻という素材は本当にマッチしています。

寧ろ長袖の方がシェード高価で涼しいくらいです、セットアップで着ても、非常に軽やかです。

次回はサイズ感と着用写真をUP致します。

あと、明日のLIVEでも詳細をお伝えいたします。


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