OPUS JAPAN ORDER LEATHER FEAR
ムートンへの挑戦
想い
OPUS JAPAN
レザーオーダーフェアのご説明の前に少し私達の話を。
私達の会社名でもあり、物作り集団の総称でもあるOPUS JAPANが生まれた理由。
2007年に心斎橋の裏路地でスタートしたCATHEDRAL。
当時は7坪の店を谷と加治の2人で切り盛りしていました。もともとバリバリのモード系のインポートセレクトショップでバイイングを担当していた谷と老舗のトラッドショップで100万近い既成のスーツやビスポークスーツの販売をしていた加治。
入り口は違えど、山頂付近で出会った2人は同じ山を登っていた事に気付いた。
全くジャンルの違う店で、全く違う経験を経て出会った2人でしたが好きな物は不思議と一緒でした。
店のメインコンセプトは話し合うまでもなく自然な流れで決まっていった様な気がします。あれだけ夢中になったインポートブランドやアルチザンブランドに熱くなれない。
当時、手に入れた時の満足感は麻薬の様に強く、誰かが考えた完成度の高いコーディネートは誰でも簡単に変身できてしまう。
それがファッションビジネスのメインストリームだったし、それがブランドビジネスの本意だったと思います。
そんな2000年前半の残火が燻っている時代、仕入れは難しいが販売はイージーなブランド、2人の人脈を駆使すれば仕入れる事は出来たかもしれない。
駆け出しの2人には、けつもちは勿論、投資家やボスはいない。自分達が熱くなれない物を売る方が怖かったんだと思う。
2人が共に感じていた物作りに対する姿勢やクオリティーに対しての不満はブランドビジネスに対する不満になっていたのかもしれない。
そう、
独立してまで手堅いブランドビジネスをやる気はなかった。
年齢的な事、当時のユーロ高、そんな背景もあったかもしれないし、国内外、有名無名に関わらずジャンルを超える。
すでに価値が認知され売れているブランドよりも、価値をデザイナーと共に高め成長出来ること、そこには純粋で圧倒的な物の良さだけが残るはずだと、、
そんなワクワクする仕事なら人生を賭けてもいいかなと考えていた。
ファッションのジャンルで明確に流派が分かれていた当時のセレクトショップ、ファンを作るなら正攻法だし圧倒的に正しいと思う。
ニッチな編集は時代の波に乗る中、隠れれば隠れるほどに探したくなる様な店。私達のターゲットは私達みたいな人。
ブランドビジネスに飽き始めた人達となった。
店の基準を作る為に私達はバイイングのハードルをあげる事にした。それは絶対的なクオリティー縛りのバイイング。
純粋な物ありきの商売を信条とし過去の手堅いやり方や人脈を捨ててもう一度服と向き合う事にした。
現在も私達はセレクターです。
ブランド、作家、民藝、職人、ファクトリー、デザインチーム、、作り方はあまり関係無いけど洗練された商品は環境も洗練されている。私達の周りには物作りの師匠がいっぱいいます。
OPUS JAPANはオリジナルブランドではありません。
人との出会いが生み出すメイドインジャパンであり、枝分かれし成長し続けるデザインチーム。
世にない物を生み出すブランドです。
私達は世界中をリサーチし、常に1軍だけをライナップします。
アイテムバランスが狂おうと納得するアイテムがない時に妥協してバイイングする事はありません。
無ければ作る。
私達はチームで作り上げる事が出来るんです。
オーダーウエアへの挑戦
今ではアイテム全般をフォローすることができるOPUS JAPANですが、1番最初に作ったのは加治との出会いが生み出したオーダースーツのラインナップです。加治の前職の経験と谷のモード的なテイストをミックスさせたメイドイン大阪で仕立てるオーダースーツでした。
そしてスーツの生地を探している時に知り合ったレザーマイスター達と2009年に始まったのがオーダーレザーのラインナップです。10年間で数々のお客様の要望を型にしてきました。スケッチや写真1枚から作り上げるフルオーダーとCATHEDRALのマスターモデルからカスタムするセミオーダーがです。
タンナーの名前ではなく革のクオリティーで原皮を選別し様々な動物の様々なフィニッシュの原皮、国内外からテイストに合わせた最高のパーツ、ライニングを組み合わせます。
仮縫をし、完璧なフィットを追求するフルオーダー、長さと幅を決められた型紙からカスタムするセミオーダー、理想的な革を素晴らしいコスパで提供するプレタラインの3種類があります。
レザーオーダーサンプル
最後の壁。ムートンへの挑戦。
今回のオーダー会の目玉的レザー、プレタラインでの販売です。
一生に一着でいい。
理想的なムートンを探すことは秋冬のバイイングにおいて常に最大の宿命になっていたが、過去のバイイングでは残念ながら1度も出会えなかった。
厚み、密度、巻き、銀面の処理、カラーリング等々、原皮がいいものは必ずウエイトがある、そう、鎧の様に硬く重いのだ。
そして昨年遂にたどり着きました。
リサーチをはじめてから3年 遂に動きだす事となる。京都で最高のカシミアコートなど着心地にこだわったミセスのウエアーをつくる脱サラの熱い兄貴が理想的な繋がりを持っていた、世界最高峰のムートンタンナーの一つ スペインのインペルサレザーだった。
最高級のムートンは国内には存在がなく、探し方は革とは違い毛皮に近い。日本の革を守る為に海外から原皮を輸入するときは製品ほどでは無いにしろ馬鹿らしい関税がかかる。最高級のムートンとなればプライスは毛皮クラス、私達の基準だと使える部分は小さく一着を作る為に5.6匹が必要となる。やるなら中途半端には出来ないプロジェクトとなるのはわかっていた。
まあいつもの事。
インペルサレザーは私達の小ロットにも真摯に対応してくれたし、幸運だったのはインペルサのメンバーの中に1人だけ神のレシピを持つアルテジャーノがいた事。彼は瞬時に私達の欲しいテイストを理解し1発で仕上げてきた、おそらく後ビジネスになる事に気付き投資したのかな、それは別に気にしない寧ろ使ってくれて構わない。
重厚な厚み、高さのある巻き、ナチュラルカラーのハーフ巻き毛、スエード面のテイストはみごとに光線焼けしたセラミックブラックだった。見た目からは想像出来ない軽さも全てが完璧な仕上がりだった。
今回のムートンジャケットは数着分となりますが、間違いなく私達の理想的なムートンジャケットです。
オーソドックスなセラミックブラックとブラウンの2色展開、顔料が割れ馴染み始めた感じに仕上げています。厚みは最大に残して、密度は限界まで詰まった巻き毛。
巻き毛は勿論、白では無くナチュラルベージュ。
通常反比例する柔らかさと軽さが1番こだわった部分です。
ベースとなったモデルについて。
実はB-3ではありません、D-1という地上の整備兵が着用していたモデルがベースになっています。
更に言うと、1941年から1943年にかけて支給されたタイプD-1はフライトジャケットではなく、航空整備士の防寒用ジャケットがベースです。
整備用具を収納した作業用ツナギの上から羽織るため、シルエットはフライトジャケットと比較するとややルーズになっています。
動き易さ重視でアジャスター類やブリーツなどは設けておらず、ジャストフィットでは無くゆったり着る形。
パイピングの革、ベルト類に使用した革はオイリーで艶のあるカーフを使用し、シンプルなデザインのアクセントとしました。
ファスナーに関してはYKKのトップライン、エクセラのガンメタでタフさを担保しつつ、敢えてヴィンテージ感を消し去りました。
アフターメンテナンスについて。
ムートンを長くご着用頂けるように私共で専門的なメンテナンスをご提案させていただき、長く愛でる事が出来る様にお手伝いさせて頂きます。
年1のメンテナンスも修理もできれば全て当店にお任せ下さい。
※ONLINE STOREではムートンレザーのみオーダーを受付させて頂きます。
- MODEL
- INPELSA MOUTON BLOUSON
- FABRIC
- SHEEP SKIN
- COLOR
- BLACK×OFF WHITE
- BROWN×OFF WHITE
- SIZE
- S
- M
- L
- PRICE
- ¥300,000-(tax)
オーダー可能商品
- アイテム
- レザーライダース、レザーパンツ、ムートンブルゾン…etc
- レザー
- カーフ、カーフスエード、ディアスキン、ムートン…etc
- ファスナー
- ラッカーニ、エクセラ、リリジップ、朝日ファスナー…etc
- お値段やオーダーの詳細に関しては各店、オンラインにお問い合わせください。
受注会スケジュール
- ONLINE STORE
- 10/16(金)0:00 – 11/1(日)23:59
- 梅田店
- 10/17(土) – 10/21(水)
- 船場店
- 10/22(金) – 10/27(火)
- 銀座店
- 10/29(木) – 11/1(日)
- ※納品時期は1月中旬〜2月下旬頃の予定となります。
ONLINE STORE受注分に関して
・先行予約商品です。
・生地の都合上、生産の上限がございますので上限に達しましたら生産できない場合もございます。
・オンラインストアの機能上、オーダー時に全額をお支払いいただきます。
・予約後のキャンセルは承っておりませんので、予めご注意ください。
・代引きを選択された場合、商品到着前に注文書のみをお送りしますので、こちらでお支払いをお願いします。
・お届け日時を指定いただいても、商品の納品後のお渡しになるためご希望に添えない場合がありますので、予めご了承ください。