服ヲ掘ル at CATHEDRAL、そしてOPJ-054
ときを纏い、痕跡をつなぐ。
株式会社PATTERN LABO.の河原 真輔氏を招き、彼のライフワークでもあるヴィンテージの標本展示と作品の販売をいたします。今回は受注ではなく在庫の販売です。
あと、待ちに待ったサービスが今回から開始されます!最後の方に記載しておきます、是非ご一読ください。
河原氏はデザインでは無く、パターンを作る人間として、破壊と探求を繰り返し、服を掘る活動をフィルターに作品を作ります。
ヴィンテージという沼を掘る。一見途方もない作業の様に見える.. ゴールのない作業だ。パターン的なアプローチのみならず、タグや包装、糸の組成やパーツに至るまで、彼の研究は及んでいる。
狂気と誠実さ。確かに展示を見て彼の話を聞けば全て繋がる。彼の進む後には、道ができる。一つの確かな事実をもとに。故に国内でこの手のプロダクトを作る場合、名前を避けるとこは出来ない。
東京、大阪、そして海外での展示、好きな方は勿論、真実が知りたい方が沢山来られると言います。完全に有料コンテンツレベルの展示です。
今回は展示のみではありません。受注品会でもありません、即売です!ある程度の数はご用意いたしますが、なくなり次第終了となります。
ABOUT

【全てのアイテムは生成り色のみで構成される】
編集はするが、デザインはしない。生成り(Kinari)は、仮縫いの粗布「toile(トワル)」で構成される。パタンナーの矜持であり、色が持つ文脈の剥奪でもある。色のイメージを排除し、構造そのものを見る。何も足さないことで、今という時間を纏う。
【身頃裏には格子のプリントを施す】
裁断前の生地にプリントを施し、地の目(生地の方向)を可視化する。製品の質には直接影響しない。
しかし、ブランドの根幹を支える、透明性の証である。
【破壊と探求の元に作り出される】
デザインはしないという覚悟。それを、敬愛するヴィンテージが現実にする。徹底的に探究し、編集する。それがパタンナーであり、探求者である証。
PATTERNER

河原 真輔
私は外注受けのパタンナーです。倉敷市児島の工房でパターン制作に日々携わりつつ、その枠を超えて「服ヲ掘ル」というプロジェクトを展開し、ビンテージアイテムの魅力を研究・発信しています。また、私たち自身のブランド「FUKUBORI」を通じて、更なる探求の道を歩んでいます。
物づくりへの情熱は、理想と現実の隔たりを知ったことから火がつきました。約20年前、憧れのブランドへの道が閉ざされた時、私は挫折を味わいました。しかし、その挫折が新たな決意を生むきっかけとなり、「それならば制作の現場から始め、いつか東京を目指す!」と心に決め、地元岡山のOEMを手がける会社に飛び込みました。新たな未来への期待を胸に、社会人生活をスタートさせたものの、すぐに厳しい現実に直面しました。愛していたはずのブランドが、物づくりへのこだわりをほとんど持たず、ただの権利ビジネスに過ぎないことを知り、深く失望しました。
ですが、その経験は私にとって大切な転機となりました。国内の生産現場で、細部にまで異常なほどこだわるブランドが存在することを知り、その独特な世界に魅了されたのです。その瞬間から、物づくりへの純粋な情熱が私の中で再燃しました。
私の全ての活動の根底にあるのは、過去から今に繋がる物づくりへの興味と妄想、探求にあります。パターン制作の仕事に加え、「服ヲ掘ル」や「FUKUBORI」を通じて、更に踏み込んだ取り込みに出来ると感じています。
この取り組みが、多くの人に倉敷の地を訪れてもらうきっかけとなり、パタンナーという職業に光を当てることを願っています。そして、これらの経験が積み重なって、いつかは世界で認知されるデニムのパタンナーとしての道を切り開く――そう信じています。
- 河原 真輔 Shinsuke Kawahara
- 創業者/代表取締役 Founder/CEO
- 岡山県岡山市出身。
高校時代、ストリートカルチャー由来の服に触れ夢中になる。
専門学校に進むが希望のブランドへの就職は難しいと知り、様々なブランドの服を製造している地元岡山の製造の現場に身を置く。
そんな中、製品の拘りの無さにがっかりしたり、細部にわたる拘りに感動するなどの現場にいたからこそ知れる現実に触れ『良い服とは何なのだろう』という疑問を持つ。
2011年 25歳の時にikajuM株式会社設立。
2016年 服の解体「PATTERN LABO.」開始。
2024年 株式会社PATTERN LABO.へ社名変更
MODEL
今回のテーマはカバーオールとワークパンツです。ワークウエアーに限ったことではありませんが、ヴィンテージの解説で諸説ありますが…なんて解説をよくみます。しかし当然、真実は一つしかありません。解体することによる気付きもあれば、さらなる不明点が出てくる事もあると思います。
解体により現れたディテールは、明確な意図を持っており、そこには必ず理由がある、不確かな推測ではなく、間違のない真実が現れます。
様々なブランドからの依頼を受ける時、河原氏は言います。どこまでやりますか?雰囲気だけ寄せますか?見える部分だけやりますか?見えない部分もやりますか?
服ヲ掘ルという活動は、河原氏のあくなき探究心を満たす為だけの活動ではありません。仕事に対して真摯に向かう姿勢と、パタンナーとしてのプライドと自信を裏付ける活動でもあります。彼はどんな依頼にも完璧に答えられるように解体するのです。
答え合わせに関しては、是非店頭で河原氏に聞いてみてください。詳細なディテールの解説は、ここでは控えさせていただきます。購入して頂いたお客様には、そっと答えをメールする事も可能です。お気軽におっしゃってください。













Slack Denim-Coverall
https://fukubori.jp/blogs/the-study/pay-day-coverall
size1.2.3.4 / cotton100% / ¥76,500
1950年代、ワーカーのために生まれた機能主義的なワークウェアをベースに、当時のストアブランドが追求した「コストと効率の鬼」のような設計思想を、現代の「機能美」として翻訳しました。特に第 2ボタンホールの解釈は、FUKUBOR1の「服ヲ掘ル」という姿勢が生んだ最大の発見です。定説を鵜呑みにせず、現物の構造と対話することで見えてきた「防風用 2WAY ジャケット」としての正体。歴史の埃を払い、現代の道具として蘇らせた一着です。












20WS-Railway Jacket
size1.2.3.4 / cotton100% / ¥87,000
日本のワークウェアの原点とも言える国鉄の「ナッパ服」。ただ古い物を愛でる懐古主義ではなく、その骨格にある「直線の美しさ」を現代にどう接続するか。FUKUBORI の答えは、西脇産地で織られた「20双強撚ツイル」の採用でした。備後が得意とする土臭い素材ではなく、あえて鋭く冷たい素材を載せることで、ナッパ特有の野暮ったさを、現代的な「緊張感」へと編集しています。7本の袖タックや、0.6cmのステッチワークー。当時の現場が求めた「効率」や「安全」の痕跡を一つずつ読み解き、意味のないデザインは足さず、意味のある機能美だけを抽出する。日本の産業服が持っていた実直さを、最も美しい形で再構築した一着です。









Slack Denim-Painter
size1.2.3.4 / cotton100% / ¥68,500
SLACK デニムのペインターパンツは、ただ古い仕様を真似たのではなく、「なぜ時そう作られていたのか」を一つずつ読み解くところから始まりました。ドット、42 タロン、リベット位置、巻き縫いの運針ー。どれも当時の合理性と、いま作る服としての品質のあいだで最適な点を探しました。右後脇のツールポケットを一筆で縫い上げる仕様は、知ることで初めて姿が浮かぶ“見えない手間”の象徴。非効率であるがゆえに、今では限られた工場でしか実現できない工程です。SLACK デニムの表情を壊さず、FUKUBORI らしい編集の考え方を宿すために、細部すべてに理由を持たせて作り上げた一本です。








20WS-2Pocket RailwayPants
size2.3 / cotton100% / ¥71,500
かっての日本の鉄道員を支えた国鉄のナッパ服(パンツ)。現代の基準で見れば「ポケットは2つだけ」「ウエストは 100cm超」という、明らかに不便で規格外な代物です。しかし、この“不便さをFUKUBORIの視点で編集すると、全く新しい価値が見えてきました。ポケットが少ないからこそ、腰回りの干渉がなく、強撚ツイルの肌触りをダイレクトに感じる「軽さ」。ウエストが巨大だからこそ、紐で絞ることで生まれる独自の「ドレープとシルエット」。便利さを足すのではなく、不便な構造をそのまま残すことで、現代の服が失ってしまった「生地を纏う感覚」を呼び覚ます。日本の産業服が持っていた実直さを、あえて機能を追加せずに再構築した、最も自由なパンツです。
Collaboration

CATHEDRAL×服ヲ彫ル×YAMAZAKI VELVET
OPJ-054 Triple Pleat Blouse
特別なモデルを1モデルご用意しました。設計図は勿論 P.LABOの河原氏に依頼しました。
Levi’sが1880年代から1890年代にかけて製造していた最初期のデニムアウター、通称「トリプルプリーツ・ブラウス(Triple Pleat Blouse)がルーツとなっています。 Levi’sを彷彿するデザインですが、生地感との相性を考慮してリベットはLeeに近い形状になっています。 生地感的にブラウスと呼ばれていた時代の物が参考となっていて、 袖付けが袖高になっているのはかなり特徴的で珍しい。19世紀のクラシックなドレスシャツや労働用シャツには、胸周りにプリーツやピンタックを入れる仕様が広く存在しているので、ブラウスという呼び方がしっくりきます。
YAMAZAKI VELVET
織田信長愛用と伝えられる金糸縁取り、4匹の龍を金糸で刺繍した黒のベルベットマント。そうあれもVELVETなんですが、今回のモデルも相当にヤバイ特別なVELVETを使用しています。
福井県越前市にはVELVETに特化した旗屋があります。
その名もYAMAZAKI VELVET。
今回の生地はYAMAZAKI VELVETの作品を使わせて頂きました。
コレクションブランドの作品も手掛けているので、知っている方もいるかもしれませんね。
今回用意して頂いた生地は…なんとSILK100%、手染めの本藍、サファイアのように美しいVELVETです。世界的に見てもYAMAZAKI VELVETだからできる企業秘密満載の極上品となります。













日本の四季を全て楽しめる毛足のあるSILK VLVET。ゆっくりと経年変化するであろう本藍染め。完璧な設計図と、それを形にする技術。ご協力いただいた職人の皆様ありがとうございました。世界に誇れるものが完成しました。
CATHEDRAL×服ヲ掘ル×YAMAZAKI VELVET
model / OPJ-054 Triple Pleat Blouse
size / sm.ml
col / Ruriiro 瑠璃色 (手染藍)
生地が軽い為、小さく薄い軽量の真鍮ボタンを採用。リベットも同様に同様。
3/14 12:00 店頭及びオンラインで販売
こちらの商品の詳細は別のBlogで近日中にUPいたします。
The name, derived from the Portuguese word “veludo,” carries the romance of Nanban imports to this day. VELVET arrived in Japan in the 16th century aboard Spanish and Portuguese Nanban ships.Oda Nobunaga’s cherished black velvet cloak, embroidered with four dragons in gold thread.
Yes, that too was VELVET. In Echizen City, Fukui Prefecture, there is a flag maker specializing in VELVET.This fabric is a creation by YAMAZAKI VELVET.
They also handle pieces for collection brands, so some may recognize the name. The fabric prepared for this occasion is…
100% SILK, hand-dyed with natural indigo, a beautiful blue VELVET. A supreme quality piece packed with trade secrets, unmatched globally except by YAMAZAKI VELVET. This time, we used this fabric.
The pattern was, of course, commissioned from @p.labo. We tailored it into an early denim blouse Levi’s produced from the 1880s to 1890s, commonly known as the “Triple Pleat Blouse.”
With pleats and pintucks around the chest, reminiscent of a classic 19th-century dress shirt, the term “blouse” fits perfectly. Enjoy the full effect of the two-needle chain stitch, the wrinkled texture, and the pintucks.
- CATHEDRAL × 服ヲ掘ル × YAMAZAKI VELVET
- model / Triple Pleat Blouse
- size / sm.ml
- col / ruriiro (Lapis Blue – Hand-dyed JANAN Indigo)
- Store and online starting 3/14 at 12:00
新たなサービス、金継ぎとしての染め

過去にFUKUBORI製品をご購入頂きましたお客様に、新たなサービス開始のご報告です。
汚れてしまった。飽きちゃった。冬も着たい。わがままな理由でもかまいません。
器に金継ぎをして、新たな命を吹き込むように…
白いFUKUBORIを染めます!
受付期間は年に2回、2月と8月となります。
受付期間、納期、金額に関しては下記のPOPをご覧ください。



- 服ヲ掘ル in CATHEDRAL日程、2/14(土) 2/15(日) 河原氏も在店しております。
- 時間 12:00-20:00 ご予約は必要ありません。
- 場所 CATHEDRAL梅田店。
- 受注ではなく即売となります。在庫がなくなり次第終了となります。
- 分解標本展示はスペースの関係上、2から3モデル程度を予定しております。
- オンラインでも販売いたします。オンライン店頭ともに販売開始は14日12:00から、終了は2/15(日)21:00を予定しております。
- オンラインの販売ページは来週、金曜日までにUPされます。
- 新たなサービスの染めについて、詳細なサイズ、生地、archiveモデルについてのお問い合わせは下記よりお願いいたします。
- 2/13 20:00よりインスタで河原氏とLIVEを予定しています。詳細をお伝えします。
- support@cathedral.jp
- 0647977780
- CATHEDRAL