HAN SHOE MAKER ”LAMES”
谷が2024イチバン履いた靴。
関 信義という名は靴愛好家にとっては極めて特別な響きをもっているのです。
機械化が進む1960年代以降も一貫して自らの技を磨き、靴職人ブームに沸いた1990年代以降、関氏は日本の靴業界のレジェンドとなった人物。まさかここに来て直系のお弟子さんの靴に出会うとは…伝説の職人が遺した技術を現在のノウハウとセンスで蘇らせています。
時を超えた“師弟の共演”
僕の想像ですが元々は右脳の感覚的な人なのではないかと思っている。修練と志しにより、左脳の論理的、数学的思考を身に付けたんじゃないかなと思う。
HAN SHOEMAKERの初見は靴究極の普通の靴を目指しているように見えた。澱みのないアッパーライン、全てが繋がるようなアウトソールライン、 360度どこから見ても違和感もない曲線に惚れ惚れするほどに普通だった。敢えて言葉にすると滲み出る美しさだろうか、強い主張は無く静かに美しい靴。

今回オーダー会をするLAMESはHAN SHOEMAKERとほぼ同じ工程、同じグッドイヤー製法で作られている。実際見せてもらったがグッドイヤー製法と言うものの、彼のやり方は工程も多く手作業による部分も多い特別なやり方だった。

面白かったのがソールだ。
LAMESはあえてソールの仕上げにラフさを残していて、私はその痕跡から作業風景をイメージする事ができた、なんとも粋なメッセージ。そのあたりはチェルシーブーツでは無く、ウエスタンブーツなのだ。ラストはHAN SHOEMAKERと同じ実績がある信頼できるラストを使っている。日本人向きと言えるだろう。

革に関しては現在はフランスのアノネイ(表革)、イギリスのチャールズエフステッド(スエード)使用しています。



英国のチェルシーブーツの端正な出立ちだが、ウエスタンやヴィンテージの匂いを撒き散らしている。
LAMESは師匠から受け継いだ技術を基に、HANさんの現代的な感覚が混ざる靴。マルジェラによる分解と再構築、エディスリマンによるアメカジ、ヘルムートラングによるミニマルなウェアラブル。



そして僕の神、アレキサンダーマックイーンの最後のショーでの言葉を思い出した。ファッションとはあらゆるカルチャーを取り込み、全存在をかけて創造する価値のあるものなんだ。

彼等のクリエーションは今も尚色褪せないがやはり普通のプレタポルテだ、一方LAMESはレジェンドの弟子によるマニュファクチャメイドだ。

LAMESは僕にとってCATHEDRALそのものを表現したような靴だ。





- model チェルシーウエスタン
- leather アノネイ フランス製(表革)
- color ブラック
- size 7
- ¥198,000(税込)




- model チェルシーウエスタン
- leather チャールズエフステッド イギリス製(スエード)
- color ブラック
- size 8-1/2
- ¥198,000(税込)





- model チェルシーウエスタン
- leather チャールズエフステッド イギリス製(スエード)
- color ダバコ
- size 7-1/2 8
- ¥198,000(税込)
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