COHERENCE

今季登場した春夏のCOHERENCEギャバジンはマジでヤバイ代物です、過去の春夏シーズンの生地と比較しても個人的には一番好きかも、

今回CATHEDRALではGIANNIとVERNON-DをPICしました。

GIANNI

映画監督、脚本家、編集者、短編作家（1912-2007）
1960年の撮影現場のスナップにおいて、彼が着用しているショートジャケットをインスピレーションにしたスイングトップです。

印象的なウォッチポケットや比翼前に加えて、ミリタリーコートに見られる、背のケープと袖が一体となった”ヨークスリーブ”を採用しています。モデルネーム”GIANNI”はそのスナップの際に撮影していた作品の主人公の役名に由来するモデルです。

ソリッドのダークネイビーは非常に深い色目でありながら、奥に紫を感じるような濃いめのナス紺です。クリアカット仕上げの超細糸のギャバジンはギャバというよりもトロに近い滑らかさです、これはオリジナルの生地ですが、見たことがありません。素晴らしい物です。

非常に軽く、クリアーな素材感でシャワープルーフ機能を持っています。

裏地は無く、シャツのような軽い着心地で夏以外は着用可能です。谷個人的にもコットンギャバを長年愛用してますが、買い替えてもいいかなと思える仕上がりです。スラックスでもデニムやチノ、ミリタリーテイスト等のカジュアルパンツでも合わせやすいアイテムですが、今季はミディアムスポーツのスエットパンツと合わせて見ようかな。

パッと見た瞬間の印象ではG9のイメージに近いと感じますが、ドライビングコートとも呼ばれるG4。

デザインはG9と似ていますが、こちらはリブがないためスポーティーさが控えめで上品。加えて、着丈も少し長めの設定となっています。

もともとG4はドリズラージャケットと呼ばれ、雨模様の天気の時に着用するジャケットを表します。

脇から背中にかけて水平に切り替えが入り、袖を左右繋げたヨークスリーブは大きめのアームホールと、ナチュラルな肩のラインが出つつ、非常に動きやすい。

センターに配置された少し大きめなウォッチポケットもチケットやコインを入れておくのに、、便利です。

前立てを比翼仕立てにし、ボタンでもファスナーでもとめられるので様々な着方を楽しめるし、暖かい時はボタン１個とめ、肌寒い時はファスナー全閉、みたいな感じ。

背中の中央から袖下まで一枚で構成されているから、肩周りが美しいですね。

• 素材　ANTIQUE WOOL GABARDINE WOOL 100%
• 色展開　D.NAVY
• 価格 ￥187.000 (税込）

VERNON-D

作家、詩人、評論家、翻訳家、ミュージシャン (1920-1959)

1953年、サントロペでの彼のスナップ写真をベースにしています。

彼が羽織るU.S. ARMYのM-43と思しきシャツと、同時代のFRENCH ARMYのブルゾンのディテールを融合しました。モデルネームは彼のデビュー作”J‘irai cracher sur vos tombes”（邦題 ”墓に唾をかけろ” ）の作者として彼が創作した架空の著者名からVERNONと名付けられました。

ジャンニのライバル、バーノンです。

同じ生地でオーダーしてます、正直今回はこの生地以外には目がいかなかった。

そのくらい僕の中でこの生地は素晴らしい。春夏のギャバジンとしては最高の生地だと思う。

ブルゾンというよりはシャツに近い、フロントにはマチ付きのポケットがありM43のようなミリタリーテイストも感じる。

背中のドローコードを引くと後見頃に見事なギャザーが浮き出ます、生地との相性もいいから、美しいドレープが出ます。後ろ姿からはあまりミリタリーテイストは感じない、そのくらい洗練された生地だから、かなり上品なイメージになる。

シャツ感覚で軽く羽織れるけど、上までボタンを閉めたらM43みたいにシャツジャケットとしてもちゃんと着れる。

• 素材　ANTIQUE WOOL GABARDINE WOOL 100%
• 色展開　D.NAVY
• 価格 ￥132.000 (税込）

蛍光灯下での撮影です。実際はもう少し暗い色目かな、落ち感とシャリ感、密度と軽さ、相反する要素を持っている、素晴らしい生地です。おすすです！

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