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Chapter.2 OPUS JAPAN “SMILE COTTON SETUP” with CATHEDRAL

Chapter.2 OPUS JAPAN  “SMILE COTTON SETUP”
OPUS JAPAN
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脳が休憩する素材

行動着とルームウエアはシームレスとなり、長時間着用する衣服の素材や形状は毎日のパフォーマンスに大きく影響するようになりました。

あらゆる生活のどのシーンにおいても、最も快適な素材が “SMILE COTTON”(スマイルコットン)だと言い切ってもいい。

そんな素材を使ったスウェットのセットアップが完成しました。

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長時間のオンラインゲーム。
自宅で缶詰になりながらのリモートワーク。
ロングドライブ。
睡眠。

男女や年齢の垣根はなく、こういった日常シーンにおいて着ているものの素材によって快適性は変わるものです。

それではどんなものがいいのか?
ここで一つの仮説を考えました。

「赤ちゃんの頃に素肌で感じたコットンの心地良さ。」
それを自分たちの肌が憶えているんじゃないか…?

少し懐かしい話になりますが、小さな頃から中学生まで使っていたドラえもんプリントの “タオルケット” を思い出しました。

パイルのクオリティはそんなにいいものではなかったはずですが、あれでないと安眠できませんでした。

スマイルコットンの安心感とは、おそらくみなさんの記憶の奥に眠るこういった感覚なのかもしれないと思っています。

一つの愛の形として、生地を生み出す仕事。

コットンは最も身近な素材で、歴史とともに進化をしてきた全人類が知る天然素材です。

人のことを思い、親子三代に渡って人生をかけて作り上げたスマイルコットンこそ、今必要な素材だと思いました。

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三重県にある片山メリヤス。
綿に関しては、世界でも唯一のノウハウを持っていらっしゃいます。

戦後、タオル業から創業し、二代目が海外には真似のできないものづくりを、という思いで開発が始まったオリジナルのコットン。

それが今の “スマイルコットン” の原型となっているそうです。

20年以上もの歳月をかけて試行錯誤を繰り返し、カシミヤのような肌触りと、信じられない軽さを持つ特別なコットン。

その柔らかさと軽さの秘密は糸にあります。

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糸とは、本来「わたの繊維」を撚ることによって作られます。

スマイルコットンは、この撚りをほぐして「わた」のような柔らかい風合いにし、糸を構成する繊維の間に空間を生み出すことで、ふんわりと軽い着心地や肌触りを実現しています。


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撚りをほぐしているから、何度洗っても生地が固くならず、柔らかい着心地が続き、保温性や吸湿性も高い素材となりますが、糸の中に空気を含ませることは紡績の常識として長年タブーであり、量産化するために空気を押し出し固く撚糸することが通常だったそうです。

一旦無撚の状態にしたカイネンコットンは、綿の持つ柔らかさ、吸水性、速乾性という、綿本来の持つ機能を糸に戻し、この糸を優しくテンションをかけずに編むことにより1枚の編地が完成。

通常の1.5倍ほどのふくらみがある生地は、同じ服を作ったら35%の軽量化が可能だそうです。

コットンの可能性を信じた専業ファクトリーならではの仕事、素材の良さを活かしたコットンとは、意外にも余計なものは加えず、ピュアなコットンを技術で生まれ変わらせる、まさにジャパニーズクラフトマンシップの結晶でした。

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スマイルコットンの特徴

【柔らかさ】

糸そのものを「わた」に戻しているので、スマイルコットンを使用したお洋服は洗濯して硬くならない。


【軽さ】

通常の1.5倍ほどのふくらみがある生地になっている。同じ服を作ったら35%の軽量化が可能。


【吸水性】

直下方(真上から水滴を垂らし完全に染み込むまでの時間)での計測で通常のコットンの4倍〜6倍の吸水性能がある。


【速乾性】

一般的な綿素材と比べて水分の蒸散性が高く、乾きやすく、天気の良い晴れた日であれば、約1時間で乾く。(季節や気象条件によって変動する可能性があります)


【保温性】

一般の綿素材に比べると、非常に多くの空気を含んでおり、保温性が高く熱吸収速度が低い、そのため、適度に暖かく体温に対して温度を調整する。


【低摩擦】

糸をわたに近い状態で紡績するため、摩擦を感じない。その生地の特徴から日本アトピー協会からも推薦され、医療分野や新生児のための日用品にも使用されている。

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伸びたヴィンテージと柔道着

ヴィンテージの伸びきったスエット型紙を少し整えたイメージで制作しました。
どうしても伸びが出やすい素材のため、伸びることを前提とした型紙を考える必要があります。

伸びてもそれなりに見えるシルエットの模索と、緩すぎない大人っぱく見えるシルエットの追求は、本来反比例するものです。

肘から下は少し細めにし、ダブつきもなく動かしやすい。
ご高齢の方や、肩が上がり難い方にも着ていただきやすいように、アームホールは広めにとる。

肩山のない、袖にかけての直線的なラインは、どんな肩幅の方でも着やすい非常に大きなサイズレンジを持っています。

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パンツは格闘技の道着の型紙をベースにテーパーを整えたラインに仕上げました。

股ぐりの型紙にゆとりをとり、後身が前身の約1.3倍の幅をもたせています。

あぐらをかいても、大きく開脚してもストレスがなく、なるべく生地が引っ張られないようにしています。

ウエストは太めの平紐と平ゴム、裾口には伸び止めと細めの平紐が入っており、裾口は紐を引くだけでリブパンツの様なシルエットが出る仕様になっています。

どこにもストレスを感じることなく、全ての生地が体から離れている、それでいて美しい自然なテーパーラインは時代も年齢も性別も選びません。

上下共に春夏に特化したかなりライトなスエット生地ですがフワフワで厚みがあります。

肌あたりはライトなカシミアのようで、春夏に1枚で着るのもおすすめですし、WOOL Tシャツをインナーするのもいいと思います。

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