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服ヲ掘ル in CATHEDRAL

製品と作品の狭間で…

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

12/13〜12/15の期間、株式会社PATTERN LABOの河原 真輔(Shinsuke Kawahara)を招き、彼のライフワークでもあるヴィンテージの標本展示と作品の受注販売を行います。

彼との出会いは今年の真夏でした、過去最高のデニムをメイドインジャパンでOPUS JPANからリリースすべくアンテナを張り巡らせている時でした。

岡山県。やはりここか。。行き着いたのは製品を作っているデザイナーではなく、デニム職人でも無かった、一人のパタンナー。使用するミシンや縫場もちろん大事ですが、まずはデニムをもっと深く知ることが必要、やはり核となる部分は歴史的背景をもとにした設計図だ。

縫製仕様や型紙は言うまでもなくその製品の設計図、掘り進めて行けば行くほどに曖昧な世界が広がっている、現存するリアルヴィンテージは高騰の一途、市場から消えていく、あらゆる資料を見直すも、確固たる自信を持ってこうだ!と言える答えなどなかなかWEBには転がっていない。

ヴィンテージの復刻がしたい訳では無い、すでに市場には優れたプロダクトがたくさん出ている。とはいえデニムをいう基本のアイテムこそ拘らなくては良い物は出来ない。

日本人による、日本人のためのDenimそれがOPUSの目指すところ、現代の生活様式や素材の進化も加味したものでなければならない。

彼と話す中で、もつれていた糸がほどけていき、ぼんやりとしていたものが、はっきりと見えてきた。

彼はデザイナーでは無い、パタンナーだ。編集はするがデザインはしない、それが彼のポリシー、今回初めて販売する事になった彼の作品の完成度は、すでに進化の過程を終えているように見えた。

全てレガシーアイテムの展開、その目的や意図を持ったまま、日本人ように編集されている。

素晴らしい。製品というよりも、作家が製作した作品というべきか…見たことの無いオーラで、着たこの無い気心地。仕立てでも無い、マスプロダクトでも無い、ヴィンテージでも無い、FUKUBORIの服には不思議な何かかがある。

それが何かわかるまで、オリジナルのデニムを作るのはやめておこうと思った。

知らずに着る事の愚かさを知る。知って着る事の幸福を知る。

現在、過去、未来、彼の作品に全てを見た。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL
  • 河原 真輔 Shinsuke Kawahara
  • 創業者/代表取締役 Founder/CEO
  • 岡山県岡山市出身。
    高校時代、ストリートカルチャー由来の服に触れ夢中になる。
    専門学校に進むが希望のブランドへの就職は難しいと知り、様々なブランドの服を製造している地元岡山の製造の現場に身を置く。
    そんな中、製品の拘りの無さにがっかりしたり、細部にわたる拘りに感動するなどの現場にいたからこそ知れる現実に触れ『良い服とは何なのだろう』という疑問を持つ。

    2011年 25歳の時にikajuM株式会社設立。
    2016年 服の解体「PATTERN LABO.」開始。​
    2024年 株式会社PATTERN LABO.へ社名変更

ABOUT PATTERN LABO.

私は外注受けのパタンナーです。倉敷市児島の工房でパターン制作に日々携わりつつ、その枠を超えて「服ヲ掘ル」というプロジェクトを展開し、ビンテージアイテムの魅力を研究・発信しています。また、私たち自身のブランド「FUKUBORI」を通じて、更なる探求の道を歩んでいます。

物づくりへの情熱は、理想と現実の隔たりを知ったことから火がつきました。約20年前、憧れのブランドへの道が閉ざされた時、私は挫折を味わいました。しかし、その挫折が新たな決意を生むきっかけとなり、「それならば制作の現場から始め、いつか東京を目指す!」と心に決め、地元岡山のOEMを手がける会社に飛び込みました。新たな未来への期待を胸に、社会人生活をスタートさせたものの、すぐに厳しい現実に直面しました。愛していたはずのブランドが、物づくりへのこだわりをほとんど持たず、ただの権利ビジネスに過ぎないことを知り、深く失望しました。

ですが、その経験は私にとって大切な転機となりました。国内の生産現場で、細部にまで異常なほどこだわるブランドが存在することを知り、その独特な世界に魅了されたのです。その瞬間から、物づくりへの純粋な情熱が私の中で再燃しました。

私の全ての活動の根底にあるのは、過去から今に繋がる物づくりへの興味と妄想、探求にあります。パターン制作の仕事に加え、「服ヲ掘ル」や「FUKUBORI」を通じて、更に踏み込んだ取り込みに出来ると感じています。

この取り組みが、多くの人に倉敷の地を訪れてもらうきっかけとなり、パタンナーという職業に光を当てることを願っています。そして、これらの経験が積み重なって、いつかは世界で認知されるデニムのパタンナーとしての道を切り開く――そう信じています。

FUKUBORI

デザインでは無く、パターンを作る人間として
破壊と探求を繰り返し、服を掘る活動をフィルターに作品を作ります。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

  1. 全ては生成り色のみで構成される。
  2. 身頃裏には格子のプリントを施す。
  3. 破壊と探求の元に作り出される。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

全てのアイテムは生成り色のみで構成される。
パタンナーであるという事にも拘りを持って取り組んだ結果。生成り色は制作に伴う仮縫いの際に使用するtoile(トワル)と呼ばれる粗布を連想する。そんなtoileのイメージを取り込みつつ、徹底的に作り込む。白は200種類あると言われています。今回の記事はCATHEDRALと各アイテムの相性を考え様々な白に拘り、生地をチョイスしたプロダクトです。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

身頃裏には格子のプリントを施す。裁断前の生地の段階でプリントを施す事で地の目と呼ばれる生地の方向を確認する事が出来る。製品の質を担保する上では一見必要ない仕様ではあるものの、ブランドとしての根幹を支えてくれる重要な要素の一つ。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

破壊と探求の元に作り出される。デザインはしないという覚悟を、敬愛するVintageアイテムが現実にしてくれる。だからこそ、徹底的に探究した上でわずかばかりの編集をする。それがパタンナーであり、探求者である私たちのやり方。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

服は一見すると表面的なファッションアイテムのようですが、実は深い洞察を要する側面もあります。
「オタクも黙らせる」そんな奥行きのある物づくりを約束します。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

今回受注販売するモデルは達はヴィンテージの復刻でもリプロダクトでも無い。彼の編集により最適化された作品となります。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

ヴィンテージという沼を掘るという作業。一見途方もない作業の様に見える.. ゴールのない作業だ。パターン的なアプローチのみならず、タグや包装、糸の組成やパーツに至るまで、彼の研究は及んでいる。

狂気と誠実さ。確かに展示を見て彼の話を聞けば全て繋がる。彼の進む後には、道ができる。一つの確かな事実をもとに。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

故に国内でこの手のプロダクトを作る場合、名前を避けるとこは出来ない。東京、大阪、そして海外での展示、好きな方は勿論、真実が知りたい方が沢山来られると言います。完全に有料コンテンツレベルの展示です。(過去の展示は全て無料)(パターンの販売は無し)自主出版の本の販売のみ)

今回は展示のみなではありません。彼の脳内で展開されている型紙をドリームチームで製品化していただきました。現代に生まれ変わった姿で転生したアイテムを是非見にきて欲しい!

MODEL

このブログに収まる研究内容ではないのでリンクを貼っておきます。

展示を見に来ていただくだけでも大歓迎です。彼の作品に袖を通して、聞く話はめちゃめちゃ刺激的だから。是非遊びに来てください! 

https://ikajum.jp/blogs/the-study

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Field parka

M65 Fish Tail Parkaは現在の服作りにおいて、もはや定番と言っても過言では無いくらいに毎年様々なブラントからリリースされていますよね。それもあって自分たちが作る必要があるのか?という思考になりFUKUBORIで制作するかどうか凄く悩んだりもしました。いざ作ってみて、定番化するのにはきちんと理由があるんだなと感じています。このアイテムの持つ雰囲気はやっぱり凄いなと。

  • 素材 cotton nylon / wash / linen / 素材の特性や生地感は次回ブログをご覧ください。
  • SIZE XS.S.M.L.XL / 詳細なサイズ、着用者の体格等は販売ページをご覧ください。
  • ¥109.780〜162.800
  • ライニングは別売となります/ 販売サイトをご覧ください。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL
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Field jacket

M51と呼ばれるField Jacketからの過渡期であり、M65としては未完成と言う事も出来ます。それ故に様々な縫製仕様が1つのアイテムの中に見る事が出来、物づくりの魅力を存分に感じる事が出来ます。この時期のみ肩章が付いていないのですが、肩に閂止めが入っていたりするのもポイントです。過渡期としては2nd型も良いのですが、僕の見た個体は縫製に無理が発生している部分があると感じました。あまりにも無理やり過ぎる縫製は素敵ではありませんからね。

  • 素材 backsatin / ripstop / gabardine / 素材の特性や生地感は次回ブログをご覧ください。
  • SIZE XS.S.M.L.XL / 詳細なサイズ、着用者の体格等は販売ページをご覧ください。
  • ¥184.800
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Field cargo pants

Field pants
Filed pantsはFiled Jacketとセットとして考えて制作しましたが、ビンテージの深堀り自体は2022年末頃にM43Cargoとどんな風に違いがあるのか比べてみる為に取り組んだ経緯がありました。シルエットゆったりとしたストレートフィットです。足元にも余裕のあるシルエットですが裾にドローコードが通っているので裾を踏まないように調整する事が出来ます。

  • 素材 backsatin / ripstop / gabardine / 素材の特性や生地感は次回ブログをご覧ください。
  • SIZE XS.S.M.L.XL / 詳細なサイズ、着用者の体格等は販売ページをご覧ください。
  • ¥74.800
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Tracker jacket

TYPE-1STと呼ばれるモデルをサンプリングしています。今回はFUKUBORIの製品、TrackerJacketについて書いていきます。ビンテージのトラッカージャケットは本当に面白く、それぞれの年代に沢山の魅力があり甲乙つけがたいというのが正直な所。そんな気持ちもあり、先に書いたFUKUBORIの5ポケットに合わせた年代を選択する事にしました。

  • 素材 s巾セルビッチデニム / w巾カツラギ / 素材の特性や生地感は次回ブログをご覧ください。
  • SIZE XS.S.M.L.XL / 詳細なサイズ、着用者の体格等は販売ページをご覧ください。
  • ¥63.580

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5poket jeans

今回はFUKUBORI最初の製品、5PocketPantsについて書いていきます。
5ポケは本当に奥が深い。リーバイスを初めとする古き良きビンテージジーンズ達。
デザインしないと明言しているFUKUBORIは何を参考にさせてもらうのか?そう。最初のプロダクトは王道を貫く事にしました。王道と言っても、オタクである僕たちにとっては年代や仕様によってかなり細かく分けられて認識されています。そんな細分化された歴史の中で『5ポケットジーンズが完成した』と言われる戦後の年代を選びました。

  • 素材 s巾セルビッチデニム / w巾カツラギ / 素材の特性や生地感は次回ブログをご覧ください。
  • SIZE XS.S.M.L.XL / 詳細なサイズ、着用者の体格等は販売ページをご覧ください。
  • ¥50.380

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RE denim

このパンツの元ネタは2000年頃の製品です。所謂REDです。
現行品は絶対に解体しないと決めている僕にとって取り組むか微妙な年代でしたが絶対に面白くなるとの考えもありました。実際に、作り手の想いを勝手に妄想出来る部分が多くてめちゃくちゃ面白かったです。でも、物の造りとしては限りなく現行品に近くて、ビンテージとは言いづらいというのも結果として感じてしまいました。なので、「この時代をサンプリングするのはこのアイテムが最初で最後」

  • 素材 s巾セルビッチデニム / w巾カツラギ / 素材の特性や生地感は次回ブログをご覧ください。
  • SIZE XS.S.M.L.XL / 詳細なサイズ、着用者の体格等は販売ページをご覧ください。
  • ¥54.780
服ヲ掘ル in CATHEDRAL
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HOOD

よく聞くことがあります。ボディー以上に作るのが難しいとされるのがHOODだと。パーツの数、ファーのテイスト、芯材、金属の芯、ちゃんと作ろうとすると非常に難解なのがHOODです。単品での販売となります。勿論セット購入も良いですが、モッズコートの本物にこれをつけたり、逆にモッズに本物のフードを付けたりして、遊びたいですね。

  • 素材 cotton/nylon / wash / linen / 素材の特性や生地感は次回ブログをご覧ください。
  • SIZE XS.S.M.L.XL / 詳細なサイズ、着用者の体格等は販売ページをご覧ください。
  • ¥78.980
服ヲ掘ル in CATHEDRAL

気づきましたか?パターンだけではないんですよ…使用されているパーツへの拘り、堅牢さが一目でわかる縫製の強度と丁寧さ、そしてデニムらしい味、糸と生地の一体感が素晴らしい。

人柄が出てるなぁ〜(究極のオタクで完璧主義者)

各モデルの生地の詳細、サイズの詳細につきましては近日中に別blogにも記載いたします。白は200種類あるそうです。各モデルに特徴的で様々な顔を見せる白が使われています。

服ヲ掘ル in CATHEDRAL

日程 12/13(金) 12/14(土) 11/15(日)  3days イベント中はパタンナーの河原氏も在店しております。
時間 12:00-20:00 ご予約は必要ありません。

完全に有料コンテンツレベルの展示と初となるプロダクトの受注販売。展示を見に来られるだけでも大歓迎です。

12/12(木)20:00から河原氏とインスタLIVEを行います。伝説のLIVEとなると思います。是非ご覧ください。

  • オーダー頂いてから約90日から100日後の仕上がりとなります。
  • オーダー時に販売価格の50%〜の前受金を頂きます。納品時に残金をお願い致します。
  • パーソナルなオーダーの為キャンセルはお受け出来ません。
  • スペースの関係上標本の展示は3モデル程度を予定しております。
  • 受注終了は12/15(月)20:00を予定しております。