EX. GINGHAM wide collar shirt

日々沢山のプロダクトを目にする立場になって、ふと、ぼんやり思うことがありやして、
やっぱ自分の手でデザインを創れるデザイナーは強いなぁ…と、
まず初めに、一くくりにデザイナーと言っても、そのデザイナーが担当する職域・職能は案外各々バラバラ、
イメージやコンセプトをパタンナーに投げて設計してもらう人、
デザイン画を描いて依頼したり、
サンプリング元と一緒に変更箇所を言葉で依頼したり、数値で依頼したりなどなど、
あったり前ですが、みんな人間なので、
パタンナー、そして縫製の依頼先、みんなそれぞれの気持ちい依頼の受け方があります、
あんましガチガチに寸法まで言われたくない人もいるっちゃいる。
「ガチガチの指示で実際にパターンを引いて後から整合性の取れないとこが出てきたらどうすんだ」って、
逆に全てきっちり指示を受けた上で進行したい人。
「普通に仕事なので、やっぱり後からここが違うとかひっくり返されない安心感を持って働きたいし、お互いかっちりしましょうよって話。」って意見も
どちらもマジごもっとも。
デザイナーサイドも受けてに合わせて、自分のやり方を柔軟にシンクロさせる人、確固たる自分のやり方を通す人、どのやり方が優れているとかじゃなくて、
みんな違って。みんな手探ってる。
でもまぁ、自分の頭の中を他人の手で具現化してもらうって、100%の再現を目指すにはかなり大変なことな訳で…
しかも時には『襟が自分の思い描く美しい曲線じゃ無いんだよなぁ。』とか、
『ウエストの緩急をもっと特徴的かつ自然なラインにして欲しいなぁ。』とか、
どうすりゃ伝えられんだってことでつまづくことも、
試作の着用写真にラインを書き込んで指示を送ったり、指示の具体性にグラデーションはあれど、
相手に配慮した上で漏れなくミスなく伝える、キリキリした作業。
ほとんどのデザイナーは、人間臭い業界と、時に投げ、時に組み合う思考伝達のグラップラーをやっとります。
何度も何度も修正、修正、ていうのにみんな付き合ってくれるわけではないし、
コストと時間が消耗する中ジリジリとタイムリミットはやってくるわけでして…
そんな中でやっぱり、自分の手で型紙を引いたり、
自身でミシンを踏んでディティールを考えたりする人はつよいよなぁと、考えた今日この頃。
「全て自分のできる多才が優れている」とかそーゆー主張じゃなしに、
むしろ社会人とてしっかりチームプレーができるデザイナーは安心感もあるし、尊いのです。
そもそも僕はクリエイターという生き物全般が好きでこの仕事をやっとるのでどのタイプも好きです。
ただまぁ、イメージの具現具合だけにおいては、自分の手で表現するのと、人に依頼して表現してもらうのでは、ウォール・マリアぐらい、ぶあちくデケェ壁があるわけで…
(まぁそもそも器量がいくら良かったとて、自分の中に理想の形や、美しいとする判断軸を持ってなきゃ、アウトプットする種がないのですが。)
つらつら書いとりますが、
要はそんな定量的な言葉の伝達では表現できない美意識みたいなヤツを服から感じるとエクスタシーを感じる性分なのです。なってしまったんだからしょうがない。
とまぁ、こんな見方で商品の選定やブランドさんとのお付き合いをしとりやす。
こんなに長々性癖開示をしたもの、服を紹介する上である程度自身のスタンスや所感は表明しておかないとなぁ…と、
ある他店さんのブログを読んで思いました。精進しゃぁす。
でまぁ、一個紹介したいやつがあるんすよ、

ちゃんと前置きを読んでくれた人にはわかるヤツっす、広げた風呂敷と置いた枕はちゃんと回収していきやす。
夏に向けての別注なんすけど、もうかなり気に入って数回着てます、お腹は冷えるけど我慢して。
大ぶりの襟が肩の傾斜になぞったカーブとか、
第3ボタンまで開けた時の胸元の開き具合とか、
隅々にいい曲線があるんすよね、
こーゆーのはやっぱりデザイナー本人が、パターンを引いて、トワルを触ってじゃないとうまれないよなぁと…
あくまでもジャストサイズな寸法でありながら丸みを感じる印象の袖とか。
暑くなったら袖はまくらず、カフスのボタンを止めたまま、肘までぐっとあげて使ってます、そっちの方がフワッとするので。
あといつもはサイズ2番を選んで買ってますが、
今回はなんとなしに3番にしてみやした、そっちの方がユルッとするので。
(167cm 55kg)
生地の選定に関しちゃぁ、夏になると無性にギンガムチェックが着たくなる気持ちがあって、なんかこんな感じでリゾート感を出してきたくなるんすよね。


ギンガムチェックのシャツってなんかフェミニンな感じやパジャマぽくなるって思われがちですが、(フェミニンなのとこも好きですが、)
そーでもないんじゃねって。ショーンコネリーが似合ってることだし。
ちなみに、いろんな映画とかのギンガムチェックきてるとこだけを集めたりもしています、
変な趣味という自覚はしっかり持ってます。





少し涼しい時期には、レザーパンツとか、スタッズベルトとか、
フェミニンなイメージのあるものにあえてゴツいのを合わせるのもやってみたいななぁとか、思っとりやす。
洋服は現代のものづくり川上から川下なんて言われるように、
様々な職種の個性を持った人たちで、伝言ゲームをするように、一つのクリエイションを作りやす、
そーなってくると、やっぱ伝達手段は定量的なコミュニケーションへと合理化されるのが世の定め、
それが良いとか悪いとかは、ウチじゃぁさもしい言い争いです。
ただまあ、美しさを追求する人間の美学を言葉や記号の金型にはめず、原液のまま体感して、自分の生活の中に入ってきてくれる。
世の中に楽しい趣味はたくさんあれど、これはななかなか無いんじゃないのって、そう思った次第っす。そんじゃ帰りまっ。


素材
100% – LINEN
色
GINGHAM
サイズ
1, 2, 3, 4.

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