OPUS JAPAN-028 デザインとディテイルについて
OPJ-028 (12/3 販売予定)HybridなSlacks
ビスポーク&セレクション15年前 CATHEDRALを立ち上げる時に掲げたコンセプトです。本格的なビスポークからパターンオーダ、時には1枚の写真からお客様と共に1着の服を作る。セレクトだけではなく、お客さまの理想の1着のために必要だからやってきた事。
OPUS JAPANは各ジャンルの職人集団で構成されており、各々の得意分野を活かして、作るも物次第でチーム編成を変えて対応しています。今回のお題はスラックス、得意分野ですがただいい生地のシルエットの綺麗なパンツは店頭にもあるし、私達が作らなくても完成度の高いものは世の中にいっぱいあります。
スラックスが主役になり得る雰囲気のあるものが欲しい。
ぼろいスエットでスニーカーでも、綺麗な紺ブレでドレスシューズを履いても、たいていのコーディネートはこの2本があればいけるようにしたい、あえて言ならスラックスの雰囲気があまりにいいから着丈の短いものが着たくなる位の物が欲しい。
癖はなく、雰囲気はある物。
そうなってくると、ただ綺麗なシルエットだけでは役不足、どうゆうストーリーを持たせるかが鍵となる。
パンツが主役、、私の中ですぐに思い付いたのは学生の時に履いてたボンタンだった。。
ボンタンを目立たせるためのタンランの存在、正にパンツが主役のプロダクトである。
太さを競ったりタックの数を競ったり色々あるが、あのスタイルにも文化があり、トレンドも大いにあった。海外のメゾンブランドが寅壱のパンツやヤンキーをテーマにしていた事も思い出した。これは深掘りする価値がある。
80Sヤンキーが今回の裏テーマ。
リサーチを進めてく中で80sのレディースのお姉様が履いている太めの流れるようなワイドパンツが目に止まった。80s後半になるとコムデギャルソンやヨウジヤマモトなどのカラス族と言われるブラックコーデがトレンドとなっていく時代、パンツのラインは非常に繊細で綺麗なものが多い。
何事もやり過ぎは良くない。。
程よく迫力があり、流れるようなカーブで、(膝がある)共通して膝周りの寸法の取り方が独特なことがわかってきた。
ウエスト、腰、ヒップはそこまで大きくはなく、膨らみながら膝下のクリスと共に収束する。膝下からの段階テーパーだ。正面から見たら細くテーパーが強く見えるが、斜め、または横から見たら太い(奥行きがある)立体感も強く意識した。
OPUS JAPANはあくまでも私が履きたい物なので大人が履けるものにするのは当たり前だが、丸みと、膝のある型紙弱テーパーのややワイドパンツで行くことにした。
引き算の末、納得のいくものが仕上がりました。まあ元々得意分野ですし、OPJ初のスラックスは素晴らしい出来となりました。
ウエストは2ボタンによるアジャスト式を採用、背中部分にのみヒラゴムが入っているので、程よいテンションで止まります。ボタンにより4Cmほどウエストがアジャストできます。
(smウエスト80Cm〜84cm . MLウエスト87cm〜91cm)
ボタンはメタルボタンを採用、チノ生地、WOOL共にいい相性がよかった。高級感があり、プロダクトが締まる。
ベルトをする事が好きなのでベルトループも必要。
フロント1タックです、タックは通常よりも少し深めに設定し裾までクリスが綺麗に入ります。
腰、ヒップまでは比較的コンパクトに、通常のスラックス程度の寸法です。
ヒップポケットは両玉淵のメタルボタンとめです。
ウール、チノ双方とも仕立て映えする生地です、カミソリのようなエッジが出ます。
リラッくすしながらもエレガントな狙いのラインが出た。オクタが入っているのは微塵も感じない。
各寸法は販売日までにUP致します。
裾は3cm位のダブル使用ですが、ステッチを外してシングルにすれば3cm丈が伸びます。175以上でウエスとが細い方(80cmから83cm)でSMを着用される場合丈が足りない可能性もございますので、このやり方で丈を延長できます。
膝下までOctaが入っていて、極寒時でもパッチ入らずです。(一応ドレスパンツなので、膝下はロングホーズを履きたい気分)
見た目はクラシック、膝周りの太さを残し、丸みを帯びた美しいライン、弱テーパーのスラックス。OPJでは初となる本格的なスラックスが完成しました。
各部位の詳細な寸法です。
- SM
- ウエスト79cmから85cm
- ヒップ109cm
- 股下70cm シングルにすれば+3cm
- 裾幅21.7cm
- ML
- ウエスト87cmから93cm
- ヒップ116
- 股下72cm シングルにすれば+3cm
- 裾幅22.5cm
様々な体型のお客様が御試着にこられました、最小の体格の方で、160cmの女性がSMをベルトをして着用(裾口はマンクッション)最大の方で178cmの方MLをやや腰穿きでノークッション(ユーゲン丈)でした。ご来店していただければ勿論、丈直し、ウエスト詰めはやらせていただきます。ピンを打って送っていただいても対応いたします。(修繕は実費となります。)
アドバイスですが、個人的には迷ったら大き方。太めで穿くのが苦手じゃなければ、太くてもラインがシャープでおすすめです。
TAKEYARI CHINO slacks(タケヤリチノ)
岡山県の創業130年の老舗タケヤリの秘密兵器、昭和40年代に忽然と姿を消した幻の生地 備前壱号の復刻。
備前壱号は主に中学生のズボンに使われていたそう、糸の太さも打ち込みの本数も他の生地と比べて圧倒的な強度がある生地、
当時中学生は小学生に比べてパンツの扱いが雑になる、ということでより強靭な織物が欲しいというリクエストから生まれたらしく、化学繊維が伸びている現代だからこそ、それに負けない備前壱号を復刻したいという熱い想いが詰まっている。
ベルギー製のシャットル織機で、機械の限界高密度に織られた生地は、天然のコットン100%とは思えないくらい肌触りもなめらかなので、トラウザーとしての穿き心地は最高に良い。
また、パリッとエッジが立ち、最高の仕立て映えを見せる生地でもある。
高密度なコットンとocta®の組み合わせは言うまでもなく、最高の相性です。
- TAKEYARI CHINO slacks(タケヤリチノ)
- col.beige
- size.sm.ml (smウエスト79Cm〜85cm . MLウエスト87cm〜93cm)
- fab .cotton100% 裏地octa®
- ¥42900
ISLAND FLEECE slacks (アイランドフリース)
今年は目付けがしっかり素材が多い、スラックスも王道にもどりつつある感じがする、ただ重くて硬たいのでは無く今は重くてもソフト、そんなイメージの生地をよく見る。
私のスラックスの理想は重く密で角がありシャープ、タッチは反して柔らかく、適度な反発があり皺になり難い物。
あまり使いたくは無いが、値段を無視するならロロ・ピアーナのウインターオーストラリス150か、エルメネジルド・ゼニアのアイランドフリースとなる。
ほぼ同じクオリティーだったが、色味がよかったゼニアを採用しました。南極にほど近いフォークランド諸島にいるメリノ種、冷涼な気候でのびのびと自由に育った羊からは世界で最も白い原毛が得られるといいます。羊を育む牧草には化学肥料なども使用されておらず環境に配慮したサスティナブルな素材、目付け370〜380g、濡れた様な艶、皺になりにくい張り腰があり柔らかなタッチ。
あたり前だけどえげつない程の仕立て映えする生地に、邪魔しない様そっとocta®を仕込ました。
- col.dark navy
- size.sm.ml (smウエスト79Cm〜85cm . MLウエスト87cm〜93cm)
- fab .wool100% 裏地octa®
- ¥53900
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