テーラーメイドのワークウェア
効率や原価、時間という概念から解き放たれた場所で。一着の服を、ひとつの「作品」として捉える方にこそ触れていただきたいブランドがあります。
先シーズン、当店で密やかながら強烈な爪痕を残した《JEAN LAUMET》。
今期も待望の新作が届きました。

Size:44.52
Price:¥204,600(tax in)

Size:44.48.52
Price:¥245,300(tax in)

Size:38.42
Price:¥119,900(tax in)

Size:38.42
Price:¥150,700(tax in)
1930〜40年代のフレンチヴィンテージを解体し、その構造や時代背景を緻密に紐解くことから始まる彼の制作。
デザイナーのジャンが目指したのは、歴史あるワークウェアの無骨な造形美に、ビスポークテーラーの高度な気品と精度を注入することでした。
彼の原点は、週末に作業着を着て汗を流していた父親の姿。
幼少期の記憶にあるあたたかな日常着(ワークウェア)に、一流のテーラリング技術をすべて注ぎ込む。
「たった一着の作業着に、最高級のスーツと同等の情熱を込められる」
そう語る彼の狂気的なまでのこだわりは、1ミリ単位で計算されたパターン設計に表れています。
通常のワークジャケットって、前後の身頃を合わせただけの平面的な「箱型」で作られることがほとんどなんです。
でもジャン氏が引くパターンは全く違う。
まるでビスポークのテーラードジャケットのように、1ミリ単位で肩の傾斜や袖付けの角度が計算し尽くされています。
だから羽織った瞬間、服の重量が肩全体へとすーっと分散されて、生地の重さを感じさせない軽やかな着用感が生まれる。
テーラーの狂気的な精度と、マニュファクチュールの泥臭い美学。その両極がひとつの服の中で美しく交差しているのを感じていただけると思います。


178cm・普通体型の僕がMを着てもLを着ても美しい理由がまさにここです。
ジャストで着ても肩周りに一切の窮屈さがなく、サイズを上げて羽織っても肩のラインが綺麗に落ちて野暮ったくならない。可動域と立体美が完璧なバランスで同居しています。
そして、その精巧なテーラーの設計に組み込まれるのが、泥臭いまでのアルチザンの手仕事。


1930〜40年代の無骨なフレンチワークをベースにしながら、胸元には古いフランスのタトゥーに着想を得た手刺繍を刻んでいます。
効率や量産とは完全に対極にある、自社アトリエで一針一針施される手仕事。
これはCATHEDRALのためだけに仕立てられた特別仕様です。


ファブリックに関して全てメイドインフランス。
今回使用している生地に関しては極限まで高密度に織り上げられたモールスキンと
重厚でタフな厚みを持つ太畝(ふとうね)のブラックコーデュロイ。
しっかりとした肉厚感と滑らかなスエード調の質感が魅力です。
着込むほどに身体へと馴染み、ヴィンテージ特有の深いシワと光沢へと育ちます。
重厚なモールスキンや太畝コーデュロイといった生地は、現代のミシンでは針すら通らないか、縫い目が浮いてしまいます。
100年前の鍛造で作られた古いミシンだからこそ、圧倒的なトルクで分厚い生地を力強く貫通し、糸を限界まで固く引き締めることができる。
そうして強いテンションで縫い上げられたステッチは、ただ堅牢なだけでなく、着込むほどに縫製ラインへ力強い「ウネ(パッカリング)」を生み出します。
時を経るごとにヴィンテージ特有の陰影と立体感へ育っていく。
この圧倒的な経年変化の美しさこそが、100年前の機械と職人の手によってのみ宿る本当の特別感だと感じます。


また裏地にはコットンリネンの素材が使用されており、雰囲気のあるチェックをあしらってます。
生地はざっくりとした厚手の生地で綿麻の空洞がその温かさをキープしてくれます。

今回のパンツもとても良い仕上がりになっています。
古いフランスのワーカーパンツからインスピレーションを得ており、サイドシームとインシームのステッチによる構造がとても本人が気に入っています。
1920年代の製法のように、縫い代を折り込んだ仕様で、強度があり、表側も裏側もすっきりとした仕上がりになっています。
使用しているミシンは3台のみで、1942年製の古いSinger 31K32、1940年代のReece社製ボタンホールミシン、そしてポケットの補強に使用するカン止めミシンです。
もともと顧客のための精緻なオーダーメイド作りからキャリアを本格化させただけあって、そのこだわりは異次元のレベル。
一般的なワークパンツって、野暮ったいゆとりがあったり、逆に直線的すぎてお尻周りに無駄な生地が余ったりしがちですよね。
でもジャンの引くパンツの型紙は、ちょっと普通じゃない。
サルトリア(仕立て屋)の技術を駆使して、ウエストからヒップラインにかけての曲線を徹底的に追求しています。
穿いた瞬間に腰回りに心地よくフィットし、ヒップから裾にかけて真っ直ぐ美しく落ちる。
ワークパンツのタフな耐久性を保ちながら、ビスポークトラウザーズのような洗練された立ち姿を生み出すんです。
「たった一本のパンツに、どれほどのディテールと職人技術を注ぎ込めるか」
彼のモノ作りの美学が最も色濃く凝縮されているのが、まさにこのパンツなんです。


すべての工程を自社アトリエで完結させるため、仕入れ数は他社を含めてもごく僅か。
「ひとつの工程でも誇りを欠けば、それはもう服とは呼べない」
そう言い切る彼の美学や、ヴィンテージミシンが刻むステッチの真価は、ぜひ店頭でお話しさせてください。
真の特別感を求める皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
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