【 Plethora Garment Project 】

プレソラ・ガーメント・プロジェクトは、ナチュラル・ピグメントの世界に対するプレソラス タジオの探求の延長線上に誕生しました。

日本からデンマークに届けられた、熟練の 作り手による最高品質のナチュラルガーメントと天然染色の職人とのコラボレーションによる、実験的ケーススタディです。

出来上がりはとてもユニークでタイムレスなカプセル・コレクションとなりました。

岡山 の伝統的なヴィンテージシャトル織機で織られた高密度倉敷帆布(世界最高級の帆 布品質)をベースに、奄美の名工・金井工芸による古式泥染めと、本国デンマークの 土壌で育った植物の染料によるセシリー・パーフェルト・ベングベリのユニークな天然 植物による染めの技術により染色を施しています。 

すべてのスタイルはユニセックスで、日本のブランド Arthur とそのデザイナーRihei によりデザインされました。

オーバーサイズでありながらすっきりと心地よいフィット感を実現し、可能な限りディテールにこだわってデザインされています。 

TAKEYARI – 岡山県伝統の高級倉敷帆布 

プレソラガーメントプロジェクトで使用する生地はすべて、1888 年創業の岡山県倉敷 市の老舗織元「タケヤリ」で織られた、オーガニックコットンの高密度帆布です。

タケヤリの工場でビンテージのランダムシャトル織機を用い高密度で織られたキャン バスは、比類のない品質と耐久性を誇っています。プレソラガーメントコレクションで は、極厚の 3 号帆布、多機能で繊細な風合いの 8 号帆布、ソフトで丈夫な TK-485 帆布を使用。強度、フィット感、快適性が完璧に融合されたコレクションとなりました。

すべてのスタイルはユニセックスで、オーバーサイズでありながらすっきりと心地よい フィット感を実現。デザイナーRihei が、オリジナルボタン、耐久性を高める補強トリ ム、使用感を考慮したキャンバス地の選定など、可能な限り細部にまでこだわってデザインしています。 

Mud dyed- 奄美大島伝統の泥染め 

Tシャツの豊かなアースカラーは、火山島である奄美の原始的な土 に繰り返し浸すことで実現する、伝統的な技法「泥染め」によるものです。 奄美大島出身の若手職人、金井工芸による、1500 年の歴史を持つ伝統工芸に忠実 な、温かみのある染色パレットです。 

島に自生する車輪梅(テーチ木)を木のチップに刻み 14〜16 時間かけて煮沸、赤い染 料を抽出。その後 1 週間ほど寝かせることでやっと、布の染色として使えるようになり ます。この液体染料に、石灰岩や珊瑚から抽出したアルカリ成分を混ぜ、手作業で揉 みこむことにより、基礎染料として馴染ませます。 

その後 150 万年前の鉄分や土砂を含む島内の特別な泥沼に運ばれます。さらに鉄 分の濃縮と酸化を促すため、ソテツなどの植物が加えられます。 古代の土が含まれた泥の中で揉んだ後、川に運ばれて濯ぎを施すという工程を 80 回ほど繰り返し、目指すべくダークカラーへと染め上げていきます。