20AW GEOFFREY B.SMALL for CATHEDRAL #SPECIAL

今日のファッションに多大な影響を与えたデザイナーのココ・シャネルが最も輝いていた全盛期に、彼女のイメージを形にすることで支えていた機屋であるイタリア ヴェネト州バドエレのTessitura La Colombina社（コロンビーナ社）の生地は、全て100年以上前の木製手機織機で50年以上その織機を使ってきた職人が手織りした素材で、ゆっくりと少しずつしか織ることができないことに加え、生地幅が90cmしかなく仕立てる段階で多くの生地を必要とします。（コートを1着作るために2日間を要します。）

機械織（パワールーム）では表現不可能な柔らかく甘い質感と立体感を持つこの生地は、同時に非常に繊細でもあります。
パワールームで織られたタイトウーブンの生地と違い、手機の生地は織が非常に甘いので、開き易く縫製箇所には特に注意が必要です。この生地ならではの柔らかい落ち感も魅力の一つなので、ゆったりとしたサイズ感でのスタイリングをお楽しみ頂ければと思います。

GBSのアトリエでは、構想から1年以上に渡って様々なテストを重ねることで、コロンビーナ社の生地にボタンホールを配置するに至った程です。

コロンビーナ社の現当主であるカルロ・コロンボは、一族が紡いできた歴史を自身の手でさらに前進させるために驚くべき勤勉さで織物に向き合っています。
彼自身が意図しているかは定かではないですが、それは傍目には、伝統ある名門のレガシーとイノベーションが出会うことで生まれる想像を超えるものを生み出そうとする壮大な実験のように写ります。

ワンサイズコンセプトで仕立てられたラグランスリーブのオーバーコートで、デザインやディテールはフレンチヴィンテージに見られるダスターコートにインスパイアされています。ワンサイズコンセプトとは、性別や年齢にとらわれず、幅広い体型の方にフィットするバランス「onesize fits all」の探求から生まれたコンセプトで多くのアイテムに採用されています。

身頃のボリューム感、曲線を感じるフォルムはそのままに、コンパクトなノッチドラペル、オーバーラップさせたフロントのクロージャーポジション、ハンドメイドのフライフロント仕様などがディテールの特徴として挙げられます。

素材に関しては、表地にはヴェネト州バドエレのテッシトゥーラ・ラ・コロンビーナ社が手掛けたジェフリーのために作られたオリジナル素材であるウール素材を使用しております。

コロンビーナの生地で使われている「アルパゴ」と呼ばれる羊は、イタリアの中北部の渓谷地域に生息する希少な土着品種です。良質で柔らかい羊毛を持つこの羊は絶滅危惧種に指定されており、現在では2000頭の生息が確認されています。この希少な羊毛を育てるファーマーから糸を調達し、共同でジェフリーのために脱色していないナチュラルな生成り色とブラックシープの糸で織り上げた特別な素材を使用しております。

有機的な黒と生成りの組み合わせ、まるで上質なラグのように贅沢にしっかりと織ることで重厚感を持たせた素材です。ハンドウィーブの自由さや柔らかさと儚さといった「ファッション」的な一面だけでなく現代を生きる私たちに対する問いかけでもあると言えます。

ライニングにはコモの幾何学模様がプリントされたシルクを使用しています。

ボタンに関してはイタリア・パルマに居を構える世界最高ボタンメーカーの1つとして知られるクラウディオ・シンチア・フォンタナ社のダークホーンボタンを使用しています。

• Mod.
  • BGC03 c.c
• Mat.
  • Tessitura La Colombina 100% handwoven Alpago wool
• Col.
  • Hand washed grey
• Size.
  • ONESIZE
• Price.
  • ¥ASK
• ※こちらの商品はブランドの意向により価格掲載が不可となります。詳しくは各店もしくはONLINE STOREまでお問い合わせください。

ブランドが継続して行っているテーラリングウェアを中心とした洋装史のリサーチの中で遭遇した1950年代のスタジャンにインスパイされデザインしたテーラードブルゾンです。
テクスチャの主張の強いファブリック同士の切り替えが目を引くアイテムですが、ゆったりしたフィットとボリューム感を演出する少し張りのあるコットン/アセテートのヴィンテージストライプ柄のライニングや、スナップボタンなどのディテールも重要なポイントです。

素材に関しては、袖・後身頃はルイージ・パリソット社で織ったファーのような質感を表現したウール/コットンの二重織の生地と、前身頃にはヴェネト州バドエレのテッシトゥーラ・ラ・コロンビーナ社が手掛けたジェフリーのために作られたオリジナル素材であるウール素材を使用しております。

コロンビーナの生地で使われている「アルパゴ」と呼ばれる羊は、イタリアの中北部の渓谷地域に生息する希少な土着品種です。良質で柔らかい羊毛を持つこの羊は絶滅危惧種に指定されており、現在では2000頭の生息が確認されています。
この希少な羊毛を育てるファーマーから糸を調達し、共同でジェフリーのために脱色していないナチュラルな生成り色とブラックシープの糸で織り上げた特別な素材を使用しております。有機的な黒と生成りの組み合わせ、まるで上質なラグのように贅沢にしっかりと織ることで重厚感を持たせた素材です。

ハンドウィーブの自由さや柔らかさと儚さといった「ファッション」的な一面だけでなく現代を生きる私たちに対する問いかけでもあると言えます。

ボタンに関してはクラウディオ・シンチア・フォンタナ社のダークホーン製のスナップボタンを採用しております。

• Mod.
  • BGJ08 c.c
• Mat.
  • Tessitura La Colombina 100% handwoven Alpago wool / L.Parisotto wool+cotton
• Col.
  • Hand washed black
• Size.
  • S, M, L
• Price.
  • ¥ASK
• ※こちらの商品はブランドの意向により価格掲載が不可となります。詳しくは各店もしくはONLINE STOREまでお問い合わせください。

ジェフリービースモールを語る上で避けられない、ヴィンテージ・リサイクルコンセプトから生まれたパッチワーク・ダッフルコートです。
20年以上に渡り続けている彼の信念でもある社会・環境の在り方に対してのステイトメントでもあるこのコンセプトは、後の多くのデザイナーに影響を与え、同時に自由でアヴァンギャルドなブランドの代名詞のように捉えられています。

昨今では環境への配慮や持続可能性という言葉に置き換えられることでトレンド化されていることが見受けられます。商業的側面も感じずにはいられないことは確かですが、彼が初めてこのコンセプトを唱えた時とは、ブランドの立ち位置も社会の在り方も全く異なっていながらも、人類が抱える根源的な課題は未だに大きな壁として立ちはだかっていることを如実に表しています。再現性の低さや不均一さといった有機的な要素をコレクションに吹き込む上でブランドにとってもなくてはならないアイテムとなっています。

デザインとしては、タイトフィットのボックスシルエットのダッフルコートです。

膝上の着丈とコンパクトフィットのボックスシルエット、そこにヴィンテージのミリタリー＆ワークを源流に持つダッフルコートのディテールを組み合わせることでモダンな印象のアイテムに仕上げています。

素材に関しては、ヴェネト州バドエレのテッシトゥーラ・ラ・コロンビーナ社が手掛けたジェフリーのために作られてきたウールやアルパカ、シルクなどをベースとしたオリジナル素材をパターン上の各パーツに振り分けるパッチワークスタイルで使用しています。

ライニングにはテッシトゥーラ・マウリ社によるヴィスコースチェック素材を使用しています。

トグルに関しては、クラウディオ・シンチア・フォンタナ社のダークホーン素材の削り出しのトグルを使用しており、ヴィンテージのリネンロープでクロージャーを作成しています。

手作業によるナチュラルダイ（一切の化学薬品を用いない染色）のオーバーダイであるログウッド・ダイによって陰影のあるダークカラーに染色した後、独自のトリートメントを施すことで最終の仕上げを行っております。手作業によるこの染色は、1着につき約10時間もの時間とその間の温度管理までを要求されますが、気の遠くなる作業と引き換えに、生地の持つ個性を引き出し独自のテクスチャを生み出します。

• Mod.
  • BGC01 c.c
• Mat.
  • Tessitura La Colombina 100% handwoven Cashmere, Alpaca, Wool+Silk patch work
• Col.
  • Natural dyed dark
• Size.
  • XS
• Price.
  • ¥ASK
• ※こちらの商品はブランドの意向により価格掲載が不可となります。詳しくは各店もしくはONLINE STOREまでお問い合わせください。

ゆったりとしたヘンリーネック・プルオーバーシャツです。

素材に関しては、ヴェネト州バドエレのテッシトゥーラ・ラ・コロンビーナ社が手掛けたジェフリーのために作られたオリジナルファブリックであるウール素材を使用しております。

手作業によるプロテインダイのオーバーダイにて陰影のあるダークカラーに染色し、独自のトリートメントを施すことで最終の仕上げを行っております。手作業によるこの染色は、このコート1着につき約12時間もの時間とその間の温度管理までを要求されますが、気の遠くなる作業と引き換えに、生地の持つ個性を引き出し独自のテクスチャを生み出します。

• Mod.
  • BGT01 c.c
• Mat.
  • Tessitura La Colombina 100% handwoven wool jump-weave stripe
• Col.
  • Natural dyed dark
• Size.
  • S/M
• Price.
  • ¥ASK
• ※こちらの商品はブランドの意向により価格掲載が不可となります。詳しくは各店もしくはONLINE STOREまでお問い合わせください。

【GEOFFREY B.SMALLの仕上げについて】

全てのウェアには手作業による製品洗いと独自のエイジング、トリートメントを施すことで最終の仕上げが行なわれています。
手作業による染色や製品洗いは生地の持つ個性を引き出し、染色においては1着につき数時間（中には12時間のアイテムも）もの時間とその間の温度管理までを要求されますが、気の遠くなる作業と引き換えに、元生地からは想像できない独特のテクスチャを生み出します。
それは一見すると不均一さや不完全さの様に誤解されがちですが、これこそが“Geoffrey B.Small”独自の染色やトリートメントが生み出す商品ひとつひとつの個性であり美しさなのです。

【GEOFFREY B.SMALLのボタンホール】

全てのボタンホールはボッゾーロレアル社のシルク糸で手作業で作られています。あまり知られていないかも知れませんが、ボタンホールの製作は服作りにおいて非常に慎重に行う必要のある工程です。
太番手のシルク糸を用いることで、その難易度はさらに上がり、熟練の職人が「1つのボタンホール」につき約8～10分もの時間を要すると同時に、繊細さと緊張感の維持も要求されます。

【ブランドタグ】

今回のシルク100% 製のブランドレーベル（タグ）は、シルク製のものを探してから1年半の歳月をかけてイタリアのレーベルメイカーとの協業で作り上げたものを、アトリエにて1点ずつハンドダイで染色したもので、ブランドの姿勢を象徴したものとなっています。
今シーズンの透き通るようなイエローカラーは、ターメリックを中心とした植物から抽出した染料によるものです。