「ヌ」
作り手 横張圭祐
古物や軍物の持つ本質的な良さに憧れがあり、自分が作り出すものは、アノニマスな製作物で在りたい。
肩書きが必要となった際に、匿名的な音から「ん」をはじめ選びましたが実用性が無く。
発音が似てる「ぬ」を選びました。
亜、胃、鵜、絵…など五十音の中で、一文字で意味を表すことばあれど「ぬ」って何にも当てはまらない。
CATHEDRALでの個展を前に筑波にある横張圭祐氏のアトリエにおじゃましてきました。
私は感動した物や深く理解したい物と運良く出会った時、なるべく現場を見せて下さいとお願いする。プロダクトを深く理解するのは勿論、歩んで来た道のり、現在の場所、そして目指している場所を知りたいし、今回は横張圭祐氏という職人をもっと知りたいと思った。
不思議な存在感。
「ヌ」の革製品はじめて見た印象、それは塊としての強さだ。
何十年もそこにあるモニュメントの様な存在感と所作を伴う様式美みたいな物を感じた。
稀な存在感という物はなかなか狙って出せる物では無い。
厳選された素材、アウトラインの美しさ、使い易さだけでは出せない、オリジナリティと動機から生まれるマスプロダクトの向こう側だ。デザインや技術だけじゃなく最深部の考え方というか、生き方が知りたいくなったのだ。
生きている素材を使い、その素材に無理をさせず労わる技術、見えない部分への拘り、細部に愛と知恵と思いを偲ばせている。長く使う事が大前提の革製品だから当たり前の事なのだが、歴史の浅いブランドがなかなか到達出来るレベルではない。
遮る物がない自然と共存する氏のアトリエ。
日の出と共に物をつくり、見づらくなったらやめる。
氏にとって生きる事は作る事なんだ。
日が暮れるまで語らい、一つ一つ丁寧に教えてくれた。
古いものから知恵を発掘して、自分のものにしていくのが楽しいんです。そう話す氏は元修理職人としてのキャリアがあると言う。
勤めていた修理会社は、いろんなところに断られるような古い鞄が、最終的にやってくる様な場所。見たことのない作りや、知らない技法と日々出会える唯一場所だったそう。
横張氏は言います。
革と縫製を熟知した者でしか想起し得ない仕立には感心するばかりでした。デザイナーという部門が全てを決める現代の仕事とは異なる”もの作り”へ探究心があって、
数十年後に修理に出されたとき、知らない職人さんが驚いてくれたら…いつかの誰かが考えた知恵を、また次の誰かが見つけてくれたら、 それはとても嬉しいことです」と。
人知れず埋もれた技術や素材、用の美に陽の目を当てることがヌを形作る源流です。
使い込んで尚美しい角と曲線のフォルム。
塊としての強さ。
そして様式美からは想像できないアクションが魅力の一つでもあります。
探究心と実現させる為の数々特殊ミシン、私は「ヌ」の存在感の秘密の一端を知る事ができました。
各モデルのご説明は次回のブログでご説明いたします。
下記のオンラインページよりオーダーが可能です、お問い合わせをいただければより詳細な、写真等もお送りいたしますので、何なりとお申し付けください。
Onlineでオーダー受付は21日夕刻より開始予定ですが、一部のアイテムのサンプルの到着が遅れる可能性がございます。詳細な内部の作りや追加画像等をお送りする場合は22日12:00時以降になりますことを予めご了承ください。
- 「ヌ」Leather products order meeting
- 開催期間 6/21〜6/24
- 期間中、様々な革小物、鞄が並びます。
- 革を選んでオーダーして頂けます。
- 納期はアイテムによってことなりますが、2〜5ヶ月後です。
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- 次回のブログにて各モデルの詳細などUP致します。
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