服ヲ掘ル×OPUSJAPAN 1/25販売開始
THE DENIM(2nd)
52作目のOPUS JAPANはデニムです。
THE DENIMには1stモデルが存在します。HEUGNの小山氏のデザインで、生産をオオゾノデニムの大園氏に依頼したものです。モダンなシルエットで、道具としての強さと本質を合わせ持つデニムでした。100本の生産だったが、一瞬で完売したレジェンドアイテム。
メゾンブランドのような品格があって、デニム職人が縫製責任者印のシルエットの綺麗なデニムだった。
今回のセカンドモデルは、ヴィンテージの復刻でもない。メゾンブランドのプレミアムデニムを目指した訳でもない。デニムの本質を守りながらも、現代的な進化を果たしたデニム。
あくまでもデニムの本質で勝負する、らしさの中で追求した美しさ。
欲しかったのは純血種のデニムだ。
編集はするがDESIGNはしない、そうです、あの方しか居ない。

破壊と探求のデニム神。河原氏 ( @p.labo )に仕様、型紙、生産を依頼しました。
この人しかいませんよね。
始まりは昨年の2月、クソ寒い岡山。瀬戸内は全然温暖ではない、海辺はしっかり寒いかった。

p.laboのアトリエで解体標本や出版物を見ながら、やはりこの人しかいないな。
依頼したい気持ちは既に固まっていた。

ただ河原氏はパタンナーとしての活動の一貫で、解体標本や出版物を出したりしている。オリジナルで作っているアイテムは、バランスこそ現代的な味付けが入っているが、すべて白の作品で、パターンや仕様にフォーカスしたアイテムとなる。

編集はするがデザインはしない。それが彼のルール。
彼はインディゴデニムは作らないのである。
今回のお題はインディゴデニム…正直、我々OPUSチームだけで作るのは難しいアイテムだ。
5ポケットのインデイゴデニムは何十年も前に完成している。亜流はあれど、各頂点には不動のデニム達が鎮座している。
スタンダードで美しいものを作るとなると、ごまかしがきかない。OPUSが手綱を握るにはちと荷が重い。
イメージだけは溢れ出てくるが、理想を形ににするだけではデニムはダメなんだ。筋を通し且つ完成度を求めるためには、河原氏に対等以上に口を出して頂く必要があった。
僕(河原氏)がジーンズを作るという事。

それは、日々の探求を元にインディゴのジーンズを作ろうとすると、数多くの不確定要素や雑念が飛び交う事になる。それによって5ポケットのデニム制作は「不可能」という結論に至らざるを得ない。
そういう結論になる。
知りすぎているからこそ、リスペクトがあるからこそ、出来ないのである。

そんな中での今回の企画のお話。
もしこの話の始まりが、完全にお任せだったり、ビンテージっぽいデニムが欲しい。というような内容だったら、共に作らせてもらう意味を見出す事は難しかった。
でも、頂いたお話はそれとは反し、あくまでも現代的なものづくりとして、化学反応が起こるような物づくりをしたい!というような内容であったからこそ面白いとおもったし、徹底的にやり込んでみようと思えた。
OPUSさんだけでも、僕だけでも、決してたどり着く事のない5ポケットデニムが、完成するのであればやる意味がある。
過去から繋がるビンテージに敬意を持ちつつ、決してビンテージでは無い今の物づくりに昇華したものを作りましょう。
河原氏はそう言ってくれた。
冬の岡山にはあまりいい思い出がないが、今回ばかりは心の中でガッツポーズをしました。
生地は石川台、日本最古のマシン。


日本最古のリング紡績機、「石川台」。 このプロジェクトのために選んだのは、最新の効率的な機械ではなく、1953年製のタイムカプセルのような紡績機だった。

コンピューター制御が当たり前の現代において、この機械は一切のデジタル制御を持たない完全なアナログ機構で動く。稼働スピードは最新機械の約1/3。現代の生産効率の常識からすれば、時代遅れもいいところだろう。 だが、この「遅さ」と「不器用さ」こそが、我々が求めた答えだった。

現代のムラ糸は、コンピューターで「ここで太く、ここで細く」と計算して作られる。それは言わば「デザインされた不均一」だ。 対して石川台は、綿に余計な負荷をかけず、ゆっくりと時間をかけて紡ぐことで、綿本来の縮れや風合いをそのまま糸に残す。そこには作為的な計算はなく、「意図せず生まれてしまった自然なゆらぎ」だけが存在する。
手紡ぎに近い、温かみのある表情。 最新の技術では決して再現できない、その「不完全な完全さ」が、今回のジーンズに求めた「綺麗になり過ぎない最高のバランス」を決定づけている。
シルエットはリーバイスの架空の品番。
70年代後半。リーバイスはそれまでの経験と技術を結集し、新たにフランス人デザイナーを迎え入れ、ファッションアイテムとしても通用するモデルをリリースした。みたいなイメージで進んだ。

501はやはり完成されている、無視はできないが日本人が美しく履けるとはおもえない。501最大の特徴は、尻にあると僕は考えています。

それは直線的なラインで、可縫製を上げる事が考えつくされているし、尻にカーブを作るモデル(201、517や606など)も多数存在している事を考えると尚更大きな特徴に思える。つまり僕はそこに重きを置いてジーンズという物を見ている。

今回、The501みたいな事は求めていないので、この最大の特徴とも言える尻部分は大きく変更を加えている。

結論から言えば、「もう少し美しく、もう少し履きやすく」という感じになる。
変更と言っても何をしても良いと考えてしまうのは、それこそ僕が拘わらせてもらう意味も無いだろうと思うので、履きごごちを目指してヨーク切り替えにダーツを入れたりはしない。

厳密にはサンプルを重ねる事で、数値化する事ので出来ない双方の感覚値をすり合わせていく事になった。時間はかかるが一番間違いのない方法をとった。

完成したものはまさしくデニムだった。
バッシュ、オールドスクールなスニーカ、ワークブーツ、サービスシューズ、短靴、デニムらしくこなしてくれる最強の普段履き、履く人の個性で如何とでもなる懐の深さがあった。
まさに理想の形だった。

ディテイルの考え方。
スタートの段階で、耳付き、隠しリベットなどのディティールが必須で無かった事に加えて、必ずしも年代を意識したディティールにする必要は無いかもと感じましたが、時を刻む501型の5PKをベースにする事と、僕が拘わらせて頂く上で、企画背景を想像できる余地としてOPUSチームと相談の上で、70年代頃を意識する作りとなっている。

ベルトに入るステッチの形状。
これは年代を感じるにあたりすごく分かりやすいポイント。今回は上下共にチェーンステッチを採用した。70年代ごろからみられる特徴で、ここをどうするのか?もちろん見た目や好みで決めても問題ないが、買い手として僕が5PKを見る際は、この部分をまず見て、このデザイナーさんは何年代が好きなのかな?なんて妄想する余地になる部分です。

前のポケットロのカーブ。
カーブを縫いひっくり返すので、外と内で寸法差が生まれます。そのことで口の部分が起きてきたり時にはピりついたりします。なので縫い代に切り込みを入れて綺麗に形が出る事が美しい縫製、良い製品と称される事もあります。ですがデニムではそうとも言い切れません。経年変化によりその切り込みは辺りとなって現れる事があります。色落ちも楽しみの一つであるインディゴデニムにおいては重要なポイントです。当時は効率優先で切り込みを入れていないのだと想像できますがそれもまた良い意味での粗野感を生み出しているとも言えます。

アルミリベット。
これも年代の特徴と言ってしまえばそれまでですが、鉄では無い素材をチョイスするべき今の物づくりにおいて鉄の銅メッキではない銅のリベットを選ぶよりも意味のある選択だと考えています。(当時は鉄の銅メッキ)それから、上下を総称してリベットと呼ばれますが表に見えている側の名称はバーて裏側がリベットです。

脇耳を採用しない。
脇に見るポイントが無いのかと言えばそんなことはありません。脇割りロックの地縫いはチェーンステッチにしています。これもそもそもは当時の仕様を採用しているのですが、チェーンステッチの弱点は摩擦による糸切れからのループ構造ゆえの解れですが、ここは隠れているのでむしろ強みの方が多くなります。チェーンステッチの伸縮や本縫いに比べて目の太さが経年変化のアタリとなって現れてきます。未洗いの状態では糊が効いているので分かりませんが穿き込む事で感じる部分です。

太いチェーンステッチ。
この部分はオタク的なポイントとして分かりやすい部分です。脇に合わせた仕様となり、やはりアタリ感に微細の差を生みま出します。

ダブルステッチの角。
角に三角があります。これもは当時の2本針ミシンの性能による特徴なのですが、ビンテージを語る上でポイントになる部分とも言えます。僕としては2本針で縫っている事を意識しているという静かな主張です。

品質表示。
でも、実は手でちぎれる物を採用しています。「品質表示なんて必要ないのに」とつい思ってしまう人のための仕様です。無くすのではなく、外せるようにする。そのくらいの距離感が、ちょうどいい。
Model THE DENIM
- Size S.M. L (29.30inc=S 31.32inc=M 33.35inc=L)
- Fabric cotton100% 13oz 石川台
- Color indigo
- ¥29,700 in tax
44sizeの方から50size方までをカバーするサイズ展開となっています。様々な体型の方が履いた時、それぞれの似合い方をするのがいいデニム。また日常でガンガン履くのがデニムです、河原氏の協力もありデニムらしいプライスにも拘りました。デニムに求めるもの、美しさの基準は様々ですが、多くの方に過去イチのすきやわーと言わせたい!
詳細なサイズ感は詳細は近日中にUP致します。すでに各サイズのサンプルは店頭に到着しております、是非見にきてください。お問い合わせは下記までお願い致します。
- support@cathedral.jp
- 0647977780