OPJ-006 LAY DOWN JACKET
OPJ-006 LAY DOWN JACKET
9月末で緊急事態宣言が解除され、マンボウとなるのか、一旦通常生活が戻ってくるのか。
現状はまだセーフティカーがレースをコントロールしていて、自分が事故した訳じゃないのにレースをコントロールされて前に出ようにも出れない。どれだけ早い車を持っていても、今までのリードは一旦皆無になった。セーフティカーが走っている間、タイヤを温めながら、何を考えどんな準備をしたのか。
いずれにせよ再スタートは近い。
新たなルールもできるだろう、またセーフティーカーが入る可能性もある。最早、速さを競うレースじゃないのかもしれない。
自分らしく。自分らしくレースを楽しめばいい。
趣味の大事な時間も、通勤にだって、いつでも使える相棒です。
LAY DOWN JACKET Concept
“LAY DOWN” とは、フライフィッシングのキャスティング技術の1つです。釣り人は目的達成のために経験を積み重ね、道具を進化させ、技術を身につけていきます。
私は Barbour の”SPEY JACKET”を愛用していました。SPEY=スペイ、これもフライフィッシングのキャスティング技術の名称です。スペイキャストからの応用でレイダウンキャスト。
今回のルーツは腰まで入水し釣り竿を振る為の短丈ジャケットです。町でも、釣りでも、いつも一緒だった服。
好き過ぎて、着過ぎて、もうリペアも効かない状態に…
10年近く愛用したからこそ解る事がある。
優れた部分とそうでない部分。
今回は歴史的銘品にメスを入れます。
SPEY JACKET に喧嘩を売ります、イヤ、敬意あるオマージュをします。
おそらく最も古くからあるライフスタイルブランドと言えるのではないでしょうか。Barbour は北海の不順な天候の元で働く水夫、漁師、港湾労働者のために作られた資質剛健のイギリスを代表するブランドです。その物作りは伝統と格式を守り、美しくて強い服を生み出しています。その姿勢が認められイギリス王室御用達にもなっています。しかし現在の日本においてBarbour を理解し、道具として使っている人はほとんどいないのではないでしょうか。リプルーフ(オイルアップ)を定期的に施し、タタキ修理を繰り返しながら愛でる人は今でもいるのだろうか?日本の気候ならばリプルーフはほとんど必要ないし、ファッションとして着るのであれば、重さも、匂いも、手間も、なかなかのマイナス要因であることは間違いない。現行のBarbourは確かに進化している。ナイロンのモデル、日本人体型に合わせたジャパンフィットモデル、オイルの量や質が変更されたモデル、様々なダブルネーム等様々なモデルが出ています。しかし、私が惹かれるのは本家のBarbourです。
やはり本物が好きなんです。ヴィンテージBarbourを知っているから、それは間違いなく大きな要因だと思います、2009年に80sのスペイJKを手に入れて、ライトな釣行の時や通勤時に着ていました。
70s後期〜80s前期のヴィンテージには圧倒的な存在感があります。ロイヤルファミリーが愛した本物のBarbourが持つ存在感があるんです。貴族的な伝統美と機能美の融合、目的がはっきりとした型紙、丁寧なだけではなく考えられた縫製、細部まで考え抜かれた面白いディテイル。資料的にも面白いと言えます。いくつかのヴィンテージをリサーチして判明した事があります。
型紙が一周回って非常に今っぽかったり、ディティールには必ず意味があったりします。
生地にも年代で特徴があり、メンテや気候風土で同じ色に経年変化し無いのも興味深い現状です。特別なメンテナンスが施された個体はやばいグリーンをしていたりする。OPUSなりの本家へのリスペクトを込め、今改めて何が必要かを考え編集しました。今回は完全に自分が着たい服です。
私のヴィンテージも限界が近い事ですし、今回も一切の妥協無しで行きます!
生地とディティール
生地
今回使用する生地は「グリストーン」という穀物由来の染料を使用したコットンです。打ち込みの強い普通のコットンです。普通のコットンをちょっといじめる。染めの工程で微量の微生物を混入させ有機染料を食べさせる事により、自然なエイジングやパッカリングを表現する事ができました。
厚みはしっかりあるんですが、非常に体に良く馴染み、味が出る素材です。また購入後の経年変化も楽しみな素材でもあります。
厚みは12OZの一般的なGジャンくらいです。
裏地には厳選を重ねたコットン起毛生地(コットンネル)を採用しています。普通にネルシャツを作るときの生地と考えてもらって良いと思います。
大変だったのは厚みと、色と、起毛感。
縮率が表素材と同等で伸びが少ない生地で、縫製した時の収まりが良い厚みである事。しかしある程度の起毛感があり、配色がイメージとリンクする生地。1番苦労した部分かもしれません。
襟部のコーディロイは細畝のライトオンスをチョイスしました。普通の良い服は襟がビシッとしているものなんですが、シャツに使用するような柔らかな芯材と細畝のコーディロイの組み合わせは、襟を立てて首にフィットさせる前提の場合、非常に自由度が高くストレスがありません。襟を立てて着る事を強く意識し、辿り着いた組み合わせと形状です。基本、極力シンプルでコンサバな印象。
襟、表生地、裏生地、見える生地はこの3つです。素材感と配色は本家を連想させますが、
そこには意図した違和感があり、古さを感じさせない配色を意識しました。
ディティール
シルエットはヴィンテージバーバリーの1枚袖のイメージと、ピポットスリーブを組み合わせています。袖が非常に動かしやすく、腕を動かしても極力着丈が変わら無いようにしました。インナーダウンやフリース等のボリュームがあるものが着やすいのは勿論、ヴィンテージのパターンが如何に完成されていて、シルエットは現代に通用する、それを自分なりに検証したかった。なだらかな肩線から円錐形のボディーは広いサイズレンジを持っていますが、本当の狙いはそこではありません。INVISIBLE POCKET(見え無いポケット)をより機能させる事、そして存在感を消す事です。
このジャケットは裏地にポケットが見当たりません。
裏地と表地の隙間をポケットにしています。ハンティングベスト等に見られるディティールを反転させました。体との隙間を設けることでより機能し、着用時には存在感を消す事ができました。ダブルスナップによりアジャスト可能なスタンディングネック。
シンプルな袖口はロールアップも容易で、肘下で大きくテーパーしダブルスナップでスッキリとアジャスト可能。
裾口もドローコードで絞れます。ゆったりしているだけではなく端が美しく閉じるのは絶対継承したい部分でした。今後の中核となるモデルです。
LAY DOWN JKは防水でも撥水でもありません。
純粋に見た目のカッコ良さと使い勝手を追求したモデルです。OPUSは 1モデル/月 リリースしています。今後も感じるままに防水、極暖、極軽等、様々に派生していきます。
まずはこの秋を楽しんでください。
【販売日及びスケジュール】
10月より、店頭及びONLINE STOREにて販売しております。
【MODEL】
Col. SUNBURN KHAKI
本家を感じる配色。最低限のリプルーフ(オイルアップ)で長きにわたり愛された個体だけが持つ特別な色。個人的に1番欲しかった日焼けしたKHAKIです。裏地はもちろんブラックウォッチ(闇の監視人)です。
Col.SUNBURN GRAY
ワーク感の強いグレーですが、襟とベージュと裏地の配色で軽さを出しました。フランス人がバブアーを別注したらこんなおしゃれな色を着るんじゃないでしょうか。女性にもおすすめの配色。
Col. SUNBURN NAVY
全て同系色でまとめたベーシックな1着。襟のネイビーはやや褪色感の紫に、裏地は3色のトーン違いで様々なブルーを配したチェックです。このモデルのみ襟裏もチェックとなります。
※SUNBURN KHAKI と SUNBURN GRAY の襟裏はそれぞれボディ共生地、同色になります。
※SUNBURN NAVY の襟裏は写真通り裏地と同じチェック生地となります。
- Mod.
- OPJ-006 LAY DOWN JACKET
- Col.
- SUNBURN KHAKI, SUNBURN GRAY, SUNBURN NAVY
- Size.
- SM, ML ※2サイズ展開
- Price.
- ¥45,100 (税込)
【サイズ感について】
167cmの男性がSMを着用しています。
173〜183cmの男性はML着用が目安です。
170前後の平均体型の方は気分でどちらでも着用可能です。
※ 基本的にはゆったりとしたシルエットですが、大きめに着用しても収まる様に様々な工夫をしています。
- SMサイズ
- 着丈:
- 65.5cm
- 肩幅:
- 53cm
- 袖丈:
- 55.5cm
- 裄丈:
- 82cm
- 身幅:
- 63.8cm
- MLサイズ
- 着丈:
- 68cm
- 肩幅:
- 55cm
- 袖丈:
- 57cm
- 裄丈:
- 84.5cm
- 身幅:
- 65.8cm
ご質問は各店及びONLINE STOREまでお気軽にお問い合わせください。