Manufactureres standard

EVENT 2023.10.09

pattern order EVENTについて

生産者たちと名付けられたこの靴ブランド、メイドインジャパンの完全自社生産（外注無し）の昨年産声を上げた、あたらしいブランドです。

母体はドレス靴を長年生産している、国内では有数の設備を誇るファクトリーです。職人たちが普段履きたい靴、というコンセプトから生まれたのが Manufactureres standardとなります。

このブランドとの出会いは前回のブログをご覧ください。https://cathedral.jp/selections/22756/ 錚々たるレガシーシューズと比較していますが、大袈裟では無く本物の材料と最高の仕事からくるその履き味を、是非多くの方に体験してほしい。

昨年のイベントでは Holiday shoesが、CATHEDRAL史上最も売れた靴、となるほどご注文を頂きました。その理由はいくつかあると思います。経年変化、カスタムオーダー、履き味、スニーカー離れ、等々。最大の要因は『普段履きの靴』だという事ではないでしょうか？特別な靴ではなく、特定のコーディネート用でも無い、お休みの日についつい履いてしまう靴だからでは無いかと思っています。

今回のpattern order event では新作に２つのブーツを加え合計3モデルで3モデルの受注をお受けいたします。Holiday shoes、Farmers A.H、DDD monkey の3モデルのご紹介します。

会期期間：10月13日(金)〜16日(月) デザイナー在店日10月14日、15日

Holiday shoes

街でもフィールドでも、どこまでも歩ける気にさせてくれる、どんな天候にも負けない、強靭さとしなやかさ。

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ドレスじゃ無い、日常の靴。休みの日に足が吸い込まれる不思議な力がある、履きやすさだけではなく、安心感がある靴。最高の材料で見えない部分にも徹底的にこだわり過ぎた一足。

ラストは日本人の平均的な足型を意識していると思います。捨寸は平均的で、やや幅広、甲高の設定だと思います。普段履きや長時間歩行も視野に入れており、そこまで攻めた木型ではありません。ほとんどの方が初期段階から違和感無く履いていただけるラストだと思います。

グッドイヤー製法、素材はコードバン層を含んでいるホースバケッタレザーです。トゥー部分はコードヴァンですが、踵に行くにつれてバケッタ層に変化していく特殊な革を採用しています。故に個体差は激しく一足一足表情が違います。下手をすると片足で違います。しかし、それがこの靴最大の良さで、私達が一番気にいったポイントでもあります。ヌメから育てる透明感のあるエイジングは本当に素晴らしいです。

ミッドソールの秘密。実はソールの返りを良くするために、ミッドソールの内側、見えない部分に加工が施してあります。コマンドを貼ってもかえりの速さ、馴染みの良さが素晴らしく、しなやかさに貢献しています。このディテイルについてはご試着時にその秘密をお伝えします。

トップのモカ縫い。三角手縫モカのピッチは非常に細かなピッチで仕上げています。モカがあえて少し離れるようにした仕上げです。履き込んだのちにはまってくる拘りのディテールです。

インソールは、登山靴やゴルフシューズ等の歩行、サポート力が必要な靴のソールのノウハウが活かされたソールです。一つ一つ手作りで作成し、全敷革のソールは履き込めばオーダーソールの様に所有者の足型なります。

タンと足首（足入れ部分）には、外観のデザインからはわからないようにウレタンが入っています。

外側の馬側と比べライニングのレザーは柔らかくしなやかで、外観からはわかりませんが、足にあたるエッジをかんじません、紐を閉め込んだでも足を優しく包み込んでくれます。

一部の普通の靴とのわかりやすい違いを書きました。その全てをまだ理解しきれていません。見えない所に手間をかけすぎている感があり、制作が不安になる程ですが、作り手の方が普段履きたい靴とはそういう事かと思います。

Holiday shoes

command Sole　OR 　Leather Double Sole + ¥6600
BLACK TAN OLIIVE ３色展開
HORSE LATHER
¥104500（オーダー内容により追加料金が発生場合がございます)

Farmers A.H

デザイナーの長谷川氏の理想を詰め込んだ一足です。バイクに乗られる氏のこだわり詰まっています。

モカが施してあるバックジップブーツという変わった仕様ですが、意外とパンツをかぶせて履いていただければ、様々な服装に合うスマートな一足でもあります。履けばおわかり頂けます。

モカの長さ、トップラインの形状、バックルの仕上げの種類、タロンのジップ、見た目にはかなり拘りました。

ラストは Holiday 同様日本人用の細く低すぎないものを採用しており、さらに、製法がブラックラピド製法となる為、Holiday shoesより履き易い可能性も秘めている。芯材も柔らかく徐々につま先も潰れて、足あたりもかなりソフトになってくるという。

トップのモカ縫いはHoliday同様で、三角手縫モカのピッチは非常に細かなピッチで、モカがあえて少し離れるようにした仕上げられています。履き込んだエイジングサンプルをお見せできないのが残念だ。

BLACKだと非常にわかりやすい。茶芯のコードヴァン層の残る部位とホースバケッタを使い分け絶妙なブラックのツートンに仕上げている。

ブラックラピド製法（blake rapid process）とは、マッケイ製法で仕上げた後、ウエルトとアウトソールで挟み込み、出し縫いで縫い上げる製法。マッケイ製法は、ソールの返りが良く、軽くて履きやすい靴に仕上がるという特徴があるが耐久性に欠けます。一方グッドイアー製法は耐久性の高いが履き心地は硬い物になる。ブラックラピド製法は、その二つの長所を併せ持った製法です。

また、ブラックラピド製法ではマッケイ製法の短所である耐水性の低さを、アウトソールを出し縫いで貼り合わせることで克服している、グッドイヤーウェルト製法の長所である、オールソール交換が容易であるという点も受け継いでいます。

Farmers A.H